日本共産党参議院議員・医師 小池晃 アーカイブ[〜2008] 小池あきらホームページへ

小池あきらのかけある記


2004年3月9日

参議院予算委員会で、ビラ配布弾圧問題、年金改悪、派遣・請負などの非正規雇用の歯止めなき拡大を追及しました。

 今日から参議院予算委員会。小泉総理以下全大臣出席の総括質疑です。私はまず最初に「民主主義への挑戦である暴挙に厳しく抗議する」と、「しんぶん赤旗」号外の配布が「国家公務員法違反」だとして不当逮捕、起訴された堀越明男さんの事件を取り上げました。
 私は、「憲法9条は日本国民の宝です」と書かれた号外を掲げ、「このビラを郵便受けに入れただけで逮捕された」と告発。「日本国憲法も世界人権宣言も言論、表現、思想、良心の自由を保障している。ビラをまいただけで逮捕、こんなことが民主主義社会でおこなわれていいのか」と迫りました。
 「不当逮捕でない」と居直る小野清子国家公安委員長に対し、私は「公務員の政治活動を広く禁止することがそもそも憲法違反だが、勤務時間外に一市民としてビラを配ることは、いままでの運用でも違反でないとしてきた」とのべ、不当逮捕は明らかだと強調しました。
 「公務員の立場を利用した政治活動という点では自民党はどうか」――私が示したのは、6月の参院比例代表選挙で自民党から立候補を予定している官僚OBが6省庁13人にのぼることです。「防衛庁3名、国土交通省3名、農水省3名・・・」と呼び上げるたびに委員会室からは「ほうーほうー」という声が上がりました。
 しかも、昨年12月に麻生太郎総務相が、立候補を予定している総務省OBの資金集めパーティーで「総務省あげて当選させるべく全力をあげてがんばります」とあいさつしたのです。
 「調査したのか」と迫る私に小野委員長は答弁に窮し、「個別案件には答えられない」としかいえませんでした。野党席からは「麻生を逮捕しろ!」のヤジまで飛びます。
 私は「大臣が公務員の政治活動を省として指示しながら、まったく調査もしていない」と批判し、「こうした弾圧は民主主義のない暗やみの日本への暴走だ。民主主義を守るために断固としてたたかう」とのべました。

 そのほかにも年金問題、道路特定財源、グリーンピア、そして若者の雇用問題、中でも派遣・請負労働の実態を突きつけて解決を迫りました。テレビ中継が終わった後で、党本部には反響の電話やメール、ファックスが続々と来たそうです。特に雇用問題について「よく実態を突きつけて追及してくれた」という激励が多くよせられました。この問題の深刻さを物語っています。引き続き追及を強めていきます。ありがとうございました。


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