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2002年12月26日(木)「しんぶん赤旗」より転載

肺がん薬 124 人死亡

厚労省、検討会で報告

 アストラゼネカ社(大阪市)が輸入販売する肺がん治療薬「ゲフィチニブ」(商品名イレッサ錠 250)を投与された患者が、間質性肺炎などを起こして死亡したとする報告が相次いでいる問題で、厚生労働省は二十五日、緊急対策として、医学や薬学などの専門家で構成する「ゲフィチニブ安全性問題検討会」を設置しました。この日の初会合で同省は、十三日現在で同剤の服用が原因とみられる副作用を発症したのは四百九十四人で、うち百二十四人が死亡したと報告しました。

 同剤を投与された患者数はこれまでに推定一万九千人。七月十六日の販売開始から十二月十三日までに、同剤服用が原因とみられる副作用を発症した患者は四百九十四人、うち死者は百二十四人で、この中で明らかに間質性肺炎と急性肺障害に関する副作用を起こした患者は三百五十八人、死者は百十四人でした。

 そのほかの死者十人の副作用症例は喀血(かっけつ)や胃腸出血などでした。

薬害の責任徹底解明を――小池晃参院議員の話

 厚生労働省は、承認審査の段階で同剤の危険性を知りうる立場にありながら、それを放置し、被害を拡大させてきました。

 本日開かれた「ゲフィチニブ安全性問題検討会」の初会合では、患者への情報提供の徹底、使用条件の設定などが行われました。これは今までの対応の問題点を認めたものです。しかし承認過程の検証・反省は一切なされていません。最悪の薬害を引き起こした厚労省の責任を、徹底的に解明することが必要です。


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