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151-参-予算委員会-7号
2001年03月09日

○小池晃君 日本共産党の小池晃です。
 KSDの疑惑、これは深まるばかりであります。村上、小山前議員の受託収賄、そして幽霊党員の問題、これらのお金はKSDから流れて、言ってみれば中小企業の汗水垂らして納めた掛金が流れている。行政の責任は極めて重大であります。
 まず最初に厚生労働大臣にお聞きをしたいと思うんですけれども、村上や小山などの政治家から、あるいは古関などのKSD関係者から、ものつくり大学、アイム・ジャパンの問題等々で厚生労働省に対して働きかけや接待があった、このことは事実として認めていただけますね。

○国務大臣(坂口力君) ただいまお尋ねの件でございますが、これはまさしく今省内で取りまとめをしているところでございまして、衆議院の方でも三月の十五日までにはまとめて発表させていただきますということをお約束申し上げましたので、もう間もなくでございますが、最後の調整を、調整と申しますか、最後の調べを行っているところでございます。そこで議員やあるいはまたこのKSDそのものから何らかの働きかけがあったかどうかということを整理したいというふうに思っております。
 かなりさかのぼってやっておりますし、そのポジションに、いわゆる担当したポジションの人というのも四十数名に及んでいるものですから、既におやめになった方もかなりお見えでございますしいたしますので、なかなか難航いたしましたけれども、大体最終段階を迎えているというふうに聞いております。

○小池晃君 私は、どういう事実があったかと聞いているんじゃないんです。そういう事実があったかどうか、そのことを単純に聞いている。近藤事務次官もKSD側や議員からの働きかけはあったようだ、記者会見でそう言っているんです。議員連盟などから働きかけがあったのは確かだ。当然政治家の影響はある。どういう事実があったかではないんです。そういう事実があったかどうかということについて、事実としてあったということはお認めになれるんじゃないですか、どうですか。

○国務大臣(坂口力君) あった可能性があるから調べているわけでございまして、したがいまして、その結論が間もなく出るということを申し上げているわけでございます。

○小池晃君 これは重大問題。徹底的に調査すべきだと思いますが、今調査しているとおっしゃいましたけれども、どういう調査を行っているのか御説明願いたいと思います。

○国務大臣(坂口力君) 調査の内容まで今申し上げるわけにはまいりませんが、もう二、三日お待ちいただきたいと思います。

○小池晃君 方法です、調査方法を聞いております。

○国務大臣(坂口力君) 調査方法というのは、もうそれぞれの方にお会いをして聞く以外にありませんし、また海外にお見えの方もございますので、その人にはお電話で聞く以外にない。中には、古い問題もあるものでございますから、同じ会合に出席した人の間でも意見を異にすることもあり得る。そうしたときにはKSD側にもお聞きをしまして、クロスチェックもやっているということでございます。

○小池晃君 聞き取り調査だと。
 これは、九八年の大蔵省の接待疑惑のとき、これはどういう調査をやったか。大蔵省の官房に監察官室を置いたと。その直接かかわった金融関連の部局以外の職員で監察官として調査をしたんだと。これ、十分だとは言えない、不十分だと思うんですが、こういう体制をとってやったんです。徹底的に調べるのであれば、身内による聞き取り調査、こういうことでは結局かばい合いになるんではないかと疑いを持たれてもしようがないんじゃないかと思うんです。
 これはやはり、こういう聞き取り調査、一般的な聞き取り調査では全く不十分だと思うんですが、いかがですか。

○国務大臣(坂口力君) さりとて他の省の人にお聞きをいただくわけにもいきません。これはやっぱり省内でわかっているところが聞く以外にないわけでありまして、その人たちを信頼する以外にないというふうに思っておりますし、また、みんな聞いたところどうだと言いましたら、皆正直に言ってくれておりますということでありますから、私はそれを信頼いたしております。

○小池晃君 不十分な調査報告書が出るようでは疑惑はますます深まる。そういうことも言っておきたいと思うんです。
 さらに、KSDと政治家とのかかわり方を議論したいと思うんですが、我々の調査で驚くべきことが明らかになっております。それは、古関前KSD理事長が小山議員の私設秘書として本院に登録をされていたということであります。古関忠男、大正十年三月三十一日生まれ、小山孝雄の私設秘書として平成十年八月二十六日に採用されております。参議院の出入り記章「甲」、これが貸与されている、そういう確かな事実を我々はつかんでおります。
 総務省おいでになっていますか。お聞きしたいと思うんですが、KSD、公益法人でありますけれども、公益法人の目的として不適当とされているのは一体どういう要件になるでしょうか。

○政府参考人(衞藤英達君) お答えします。
 平成八年九月の閣議決定におきまして、「公益法人の設立許可及び指導監督基準」が決定されております。「公益法人は、積極的に不特定多数の者の利益の実現を目的とするものでなければならず、」、したがいまして、例えば「同窓会、同好会等構成員相互の親睦、連絡、意見交換等を主たる目的とするもの」、あるいは「特定団体の構成員又は特定職域の者のみを対象とする福利厚生、相互救済等を主たる目的とするもの」、あるいは「後援会等特定個人の精神的、経済的支援を目的とするもの」、これらは公益法人として適当ではないと規定しております。

○小池晃君 公益法人というのは、特定の個人、それも政治家の精神的、経済的支援を目的とする、公益法人として全く不適当であるということは明らかだと思うんです。ところが、KSDはまさに特定の政治家のための活動を行ってきた。公益法人の理事長が自民党議員の秘書として動いていた。秘書バッジをつけて国会内や議員会館を堂々と濶歩していたというわけであります。とんでもない話じゃないでしょうか。
 厚生労働大臣、どう思われますか。公益法人のあり方としてこれ極めて異常であると思われませんか。

○国務大臣(坂口力君) そういう事実を我々は今まで知りませんし、現在ただいま初めてお聞きをしたわけでございます。
 事実であったかどうかということを一遍確かめさせていただきたいと思います。

○小池晃君 これ確かな、私たちがつかんだ確かな情報であります。これ事実であるとすれば、これは極めて異常であるというふうに思われませんか。

○国務大臣(坂口力君) ここは事実確認が先だというふうに思いますから、事実をきちっと把握させていただきます。

○小池晃君 これ大変な話だと思うんです、私。一般論で済ませられる話じゃないですよ。
 私たちは、先ほど採用年月日も含めてかなり克明に情報を申し上げたはずです。確かな情報として我々つかんでいる。こういったことを聞いて何とも思われないんですか、大臣は。公益法人の監督の責任者として、こういう事実を聞いて、もし事実であれば異常だと、そのぐらいやはり国民の前で言うべきじゃないですか、どうですか。

○国務大臣(坂口力君) ですから、私はその事実関係を一遍把握しなければならないということを言っているわけで、事実であればそれは異常なことかもしれません。しかし、それは事実であるかどうかを確かめる前に言うわけにはまいりません。

○小池晃君 これ本当に大変なことだと思います。大変極めて異常な事態だと思います。これは厚生労働大臣、責任を持って調査して、この結果を報告していただきたい。これ事実であれば異常だということも認められましたし、直ちに調査に取りかかっていただきたいというふうに思います。
 さらに、KSDから豊明会に流れたお金の問題、資金の問題について次に議論したい。
 厚生労働大臣、あなたは二月九日の衆議院の予算委員会で、我が党の志位委員長の質問に対して、KSDからの補助金が政治献金などに使われていないと今までそういうふうに厚生労働省は説明をされていたわけですが、こういう今までのKSDの説明には無理があると答弁されました。それからほかの質疑でも、会費負担金収入の額が事業支出に一致しているから政治献金に充てる余地はないんだと旧労働省が説明を受けていたその内容はもう一度検討し直さなければならない、大臣、こういうふうにお述べになったと思う。
 それから約一カ月、ちょうど一カ月なわけですけれども、十分に調査検討する時間あったと思うんですが、その結果を報告していただきたい。

○国務大臣(坂口力君) 御指摘のとおり、今まで旧労働省としましては固有の財源で行ってきたというふうに、KSDがそういうふうに主張をしているということを委員会で述べてきたわけでございます。しかし、いろいろのそれ以後、特に私が就任をしましてからいろいろ新しく入ってまいりますデータ等を見ました場合に、そう言い切ることは非常に難しいと。KSD豊明会の事業の内訳を示す資料を見ますと、豊明会の政治献金について会員負担、いわゆる会員負担金等の自前財源から行われているものとのKSDの説明については疑いを持たざるを得ないという結論になりましたので、衆議院の予算委員会においてそう御説明を申し上げたわけでございます。
 ただ、そうは申しますものの、現在捜査当局によりましてすべてが捜査当局に資料は行っているわけでございますから、内容を我々がそれを調査するということはできないわけでございます。KSDにもう一度我々が例えば調査に入って、そこでわかるというものであるならば、それは我々も検査をいたしますけれども、行きましても何らそこにもう資料はないわけでございますので、我々が得ましたその資料から推察するに、それは無理があるということを申し上げたわけでありまして、それ以上のところを今調べる手だては存在しないというのが現状でございます。

○小池晃君 全く無責任な発言だと思いますね、私。司直の解明にまつというのは全く責任逃れですよ。だって、KSD豊明会にKSDから補助金が流れているとすれば、主管の官庁である厚生省は責任を持って、司直の解明とはまた別の意味で公益法人への指導として徹底的に解明しなくちゃいけない問題ですよ。それを何もやっていないんだと。
 帳簿がないからできないんだと言うんだけれども、例えば豊明会の収支決算報告書なんて私も持っていますよ。もうこれは広く出ているわけです。こういったものを見れば明らかに、疑いがあるではなくて、会費収入だけでは政治献金出てこないと。だれが見たってこれは明らかなんですよ。そんなこともわからないんですか。そのくらいのこともまだ言えないんですか。まだ疑いがあると、その程度のことしか言えないんでしょうか。これは明らかに補助金が政治献金に使われたと断定して当然じゃないですか。どうですか。

○国務大臣(坂口力君) 疑いがあるというふうに言っておりますのは、それは今まで言ってきたことがなかなかつじつまが合わないと、それでは。だから、その政治献金というのを別枠で出しているということを説明ができないではないかと、この資料ではということを言っているわけでありますから、それはすべてを物語っているというふうに思います。

○小池晃君 あなた方はずっと国会では、KSD資金とは関係ないんだと、豊明会に流れたお金はKSD資金ではないと言い続けてきた。ところが、これはやはり無理があると。結託してかばってきたわけだけれども、この答弁は通用しなくなったということで、無理があるんだというふうに言ってきたけれども、さらにそれから先はなかなか調べようとしない。
 私、こんな答弁じゃ国民は絶対納得しないと思いますよ。これは直ちに調査して当委員会に報告をしていただきたい。
 さらに、今回の事件で最も巨額なお金が動いている部分は何かというと、これは幽霊党員の部分です、党費の立てかえ。これは自民党としてこの問題の解明を進める責任がある、これは当然でありますけれども。同時に、こういう幽霊党員づくりを行っていた側の責任、それを監督していた厚生労働省、行政の責任も重大であります。そういう角度から議論したい。
 一昨日の当委員会で我が党の筆坂委員の質問に対して、総理は、KSDの党費立てかえ疑惑は、KSD豊明会そしてKSD側がどのような形で党員を取りまとめていたかというのは私どもとしては承知していないというふうに答えられました。どのようにやっていたかはわからないけれども、KSDが架空党員を取りまとめていたという疑いがあるということははっきり言っているわけです。
 当然監督官庁である厚生労働省はこの疑惑を解明する独自の責任があると思いますが、今までどういう調査をされてきたんでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) 今まで旧労働省が調査をしてきました段階におきましては、いわゆる正規に届けられております政治献金、それがどこから出ているかということは見てまいりましたけれども、それ以外の多額の、十五億とか十七億というような金が、事実それが、そういうことが出ていたのかどうかということについてまでは、なかなかそこは調査はできておりません。
 それは、調査ができていないというよりも、現在ですからそういうことがわかってきたといいますか、いろいろなことが言われるようになりましたけれども、去年の十月段階あるいは十一月段階のところではそこまではわからなかったわけでありまして、旧労働省としましては、そのいわゆるきちっと届けられております政治献金につきましての問題、そこをなぜ、それは自前でそれができているというふうに言っていたけれども、そこはできていないではないかと、これは説明がつかないではないかということを資料の中から我々は言っているわけでありまして、だからそれ以上の大きな額がどこから出ているかということについては、我々は、本当に出たのかどうかもわかりませんし、もし出ているとしてもそれはどこから出たのかということを把握はできません。

○小池晃君 結局、何もわかっていないということなんですよ。この問題についてもまともに調査もできていないと。
 先ほど、議論の中で、新理事長に会って調べたいんだというお話もされましたけれども、これ私、今さら何を言っているかという気持ちがいたします。自民党の党費はKSDが組織として支払っていたと、このことは明白なんですよ。だれだってそう思っているんです。それを今まで一体何をやってきたんだろうかと。
 我々の調査、また紹介したいと思うんですが、これ元KSD本部の経理部長の青柳忠良さんという方に直接会ってお話を聞きました。八九年からKSD経理部に勤務されていた方です。この人は、立てかえ党費の出所は豊明会本部の事務局費だと、億単位の大きなお金を動かせる項目はそれしかないというふうにおっしゃっている。KSD豊明会本部の事務局費、これどういうお金かというとKSD資金であります。つまり、中小企業の掛金だと。
 この収支決算書を見ると、事務局費は、九五年度八億円、九六年度六億二千五百万円、九七年度七億四千万円、九八年度九億四千万円。通常、事務局費というとほとんどが人件費なんです。ところが、豊明会の本部の職員の給与というのは全部これKSDから出ているんですね。これにはいきさつがあって、以前は別建てで出していた。ところが、若い職員が入って、自分はKSDに就職したつもりなのに豊明会からお金が出ている、おかしいじゃないかというクレームがついたそうです。青柳さんが経理部にいたときに、これはすべての職員の給与をKSDから出す、身分もKSD職員というふうにしたんだと。バッジも身分証明書も全部KSDだそうです。すなわち、豊明会本部、七億、九億という事務局費使っているけれども、本当に必要なのはコピー代とか消耗品ぐらいなんです。七億も九億も全然必要ないんだというふうにおっしゃる。この経理部長の青柳さんは、ここから政治資金が出ている、党費立てかえが行われている、明らかじゃないか、そういうふうに言っているんですね。(「機密費じゃないか、それだったら」と呼ぶ者あり)機密費と同じなんですよ、本当に。
 これは私たちの調査でこういうことが明らかになっております。厚生労働省、私たち野党で努力すればこれだけの事実出てくるんですから、直ちに調査すべきじゃないですか。

○国務大臣(坂口力君) だから、そこは警察によって今調べられているわけでありまして、そこのところはそれはゆだねる以外にないというふうに思っております。
 我々は、政治的な立場で、行政の立場でどうかかわってきたのか、そこに問題を絞って我々は調査をしているわけでありまして、その問題につきましては既に司直の手にゆだねられていると思っております。

○小池晃君 何を言うんですか。豊明会本部の事務局費というのはこれはどこから出ているか。これはKSDの補助金なんですよ。中小企業の皆さんが納めた掛金から出ているんです。司直による解明はこれは当然必要ですよ。でも、これは中小企業から集めた掛金を公益法人が流していた、そのお金が事務局費という形で政治献金に使われていたという明白な疑惑があるわけですから、これを解明することは公益法人を監督する厚生省としての独自のこれは責任じゃないですか。どうですか。

○国務大臣(坂口力君) 厚生労働省として所轄をしております業務その他のことにつきましては、それは厚生労働省がこれは把握をし、やはりそこを調査もしなければなりません。しかし、その公益法人そのものがいろいろなことを行うさまざまなことに対して、すべてそれじゃ厚生労働省が調べられるかといえば、それはそうではないというふうに思います。それぞれの分野でそれはお調べをいただく以外にないわけで、今それが調べに既に入っているわけでありますから、そのことについてまた我々が調査の二番せんじ、物まねみたいなことをしても何にもならない。そこはきちっとお調べをいただく以外にないと思っているわけであります。

○小池晃君 重大な答弁だと思いますよ、私。これ、すべてを調べるというんじゃないんです。公益法人の本当に問われるところなんですよ。政治家に金を流していた、あるいは党費を立てかえていた。事実とすれば大変なことでしょう。それを、厚生省として調べる責任がないかのような言い方ですよ、今のは。到底認められない。これは厚生省として当然調査すべきものだ。司直の解明とは別に、行政の責任としてあなたやるべきことですよ。明確に答えていただきたい。

○国務大臣(坂口力君) ですから、今まで過去におきましてもいろいろの調べをしてきました。しかし、その調べが十分でなかったことは我々も反省をしているわけであります。しかし、現段階でそれをやろうと思いましても、それは限界があるということでありますし、そこは司直の手にゆだねられているわけでありますから、そこはお願いをする以外にないというのが我々の立場であります。何らそこに問題はないというふうに思っております。
 我々も、今までうわさされているようないろいろのことが行われているということがあれば、それは大変なことだというふうに認識はしているわけでありますが、だからといって、それを我々が警察と同じようなことができるかといえば、それはできないということを申し上げているわけであります。

○小池晃君 まるで人ごとなんですよ。今まで厚生労働省の主管のもとにやってきてさまざまな疑惑を生んできた。厚生労働省の責任なんですよ、こういう事態が起きてきているのは。それを何か、今の言い方で、まるで人ごとのように、材料がないから捜査できない、捜査機関がやることであると。全く責任逃れだと私思います。
 さらに、きょう配付した資料をちょっとごらんいただきたいと思うんですが、この自民党の支部と豊政連、豊明会のつながり。
 これを見ていただくと、九七年、九八年、自民党の各豊明支部、会計事務の河野道明という名前が並んでおります。そして、この河野道明さんという人は豊明会の経理部長であります。当然、KSDの職員でもある。自民党豊明会の四つの支部の会計事務をやり、そして豊明会本部の経理部長をやり、そして豊政連の会計責任者をやっている、KSDの職員だと。その人が豊明会本部事務局費の管理をしていたそうです。
 逮捕された中村勝彦、これもKSD職員ですけれども、豊政連の事務総長で豊政連の会計責任者。そして、埼玉、千葉の自民党豊明支部の会計事務だと。
 これは一目瞭然じゃないですか。KSD、KSD豊明会、豊政連、自民党豊明支部、全部一体に、一人の会計責任者がお金を動かしていたんですよ。そして、その人が本部事務局費、七億とも九億とも言われるお金を管理していた。もう簡単に右から左にお金を動かすことができたわけであります。まさに一体だと思いませんか。どうですか。

○国務大臣(坂口力君) 自民党の支部のことまで聞かれましてもそれはわからないわけでありまして……

○小池晃君 事実です、これは。

○国務大臣(坂口力君) いや、事実かどうかも私にはわからないし……

○小池晃君 政治資金収支報告書が出ているんですよ。

○国務大臣(坂口力君) だから、それは我々にはそこまではわからない。ただ、KSDのことにつきましては我々も責任があるわけでありますから、それは今までも調査をしてきましたけれども、そこが不十分であったということを私はお断りをしておるわけで、だから、今それじゃ何ができるかということになるわけでありますけれども、現在はやろうとしましてもすべての書類はもう持っていかれているわけでありますから、だからそこはもう調べるにいたしましても調べようがないし、そこはもう司直の手が入ったんですから、それはお任せをする以外にないということを申し上げているわけであります。

○小池晃君 全く無責任であります。
 これね、あなた公明党の出身ですね。疑惑解明に全力を挙げるとおっしゃっている。ところが、事実わからない、司直の手が入っているから資料もない、調べようともしない。これじゃ疑惑にふたと言われても仕方ないと思いますよ。
 委員長、私、当委員会に、ここに名前の出ている河野道明、中村勝彦両名、証人喚問を改めて求めたいと思います。

○委員長(岡野裕君) 小池晃君からの証人喚問につきましては、改めて理事会協議といたします。
 小池君、どうぞ。

○小池晃君 政治資金規正法によれば、法人、団体による党費は寄附とみなされる、先ほど議論がありました。それを本人の意思と無関係に立てかえた党費はやみ献金そのものであります。これが請託への見返りであれば、やみ献金どころか、わいろということになるわけです。
 法務省にお聞きしたいと思うんですが、刑法百九十七条の二に第三者供賄罪というのがあります。どういうものか説明をしていただきたいと思います。

○政府参考人(古田佑紀君) ただいまお尋ねの刑法百九十七条の二の第三者供賄罪の構成要件を御説明いたしますと、「公務員又は仲裁人が、その職務に関し、請託を受けて、第三者に賄賂を供与させ、又はその供与の要求若しくは約束をした」こととされております。

○小池晃君 つまり、わいろを請託を受けた本人が受け取るんじゃなくて、第三者に受け取らせる、こういう場合であります。
 ここで言う第三者というのは、これは法律解釈になりますけれども、自然人だけではなく、法人や政党も含まれるということは間違いないでしょうか。

○政府参考人(古田佑紀君) いわゆる第三者供賄罪に言います第三者とは自然人に限りません。法人、団体も含みます。ただいま申し上げた法人団体の中には、これは政党組織というようなものももちろん入ってくることになると思います。

○小池晃君 そこでお聞きしたい。
 例えば、この「大コンメンタール刑法」、ここでは第三者供賄罪について、「政党の議員が、所属の政党に賄賂を供与させた場合、」当然第三者供賄罪が成立すると。「請託を受けて、委員会で質問する場合等が考えられる。政治資金名目であっても、実質が賄賂である限り本罪の成立を妨げない。」、こう書いてありますが、この解釈は間違いありませんか。

○政府参考人(古田佑紀君) 一般論として申し上げれば、その第三者に提供させたものがわいろということになれば、これは当然第三者供賄罪に当たることになります。

○小池晃君 私は、一般論を聞いているんじゃないんです。今ここに書かれている見解、解釈、これは最高検察庁の公判部長を務められた河上和雄さんが書かれておりますが、今、私が読み上げたこの法解釈は間違いがないですかというふうにお聞きしているんです。
 お答えいただきたいと思います。

○政府参考人(古田佑紀君) ただいま引用の御論文はあくまで個人的な立場で書かれたものと思われますので、その点について、その論文を前提にしてお答えを申し上げることは、これは適当ではないと思いますが、先ほど申し上げましたとおり、第三者供賄罪と申しますのは、請託を受けて、そして第三者にわいろに当たる利益を提供させるということによって成立するというものでございますから、実際にそれが第三者供賄罪の構成要件に該当するかどうかというのは、ただいま申し上げたことを前提として事実関係によって判断をされるものと考えております。

○小池晃君 それでは、事実関係によって判断されることは、それは間違いないと思いますけれども、政党の議員が所属の政党にわいろを供与させた場合、これは当然第三者供賄罪が一般論としては成立をするんだということは間違いないですね。

○政府参考人(古田佑紀君) 繰り返しのお答えになって恐縮でございますけれども、先ほどから申し上げておりますとおり、その第三者に提供させたものが、それがわいろと評価される事実関係にあるものであれば、請託を受けて提供をさせればそれは第三者供賄罪が成立する場合があるということでございます。

○小池晃君 そういう今言ったような要件に合致すればそうなるんだと、成立するんだということであります。
 法務大臣にお伺いをしたいと思うんですが、KSD事件に大きな国民の怒りが高まっております。現在、村上、小山両容疑者の捜査の対象となっているこの受託収賄事件でありますけれども、これは、もちろんKSD事件の全容を徹底的に解明して刑事責任のすべてを厳しく捜査、究明すべきであるというふうに考えますが、大臣の基本的姿勢を伺いたいと思います。

○国務大臣(高村正彦君) 検察当局は、刑事事件として取り上げるべきものがあれば、法と証拠に基づき適切に対処、今までもしてまいりましたし、これからもしていくだろうと、こういうふうに思っております。

○小池晃君 KSD事件というのは、まさにこの第三者供賄の疑いが濃厚であります。
 村上、小山両前議員とともに、古関理事長から請託を受けて国会質問をしたりいろんな便宜を図った自民党の政治家はたくさんいる。それに対して自民党に対して巨額の党費の立てかえということがやられたわけです。これ、森総理は、道義的な責任だ、問題だというふうに言いましたが、それにとどまらない、この第三者供賄罪にも該当する疑いがある重大問題だと思うんです。
 私、先ほど厚生労働大臣と議論しましたが、最後に一問お聞きしたいんですが、厚生労働大臣は、限界がいろいろあるんだ、今何ができるか、その範囲でというふうにおっしゃいましたが、小山副理事長、それから河野道明さん、こういう人たちは現在のKSDのメンバーです。ですから、厚生労働省の監督下にある人たち。すぐに聞けばわかると思うんですが、それぐらい調べろというふうに私は言いたいと思うんですが、どうですか。それぐらい調べるというふうに言っていただきたい。

○国務大臣(坂口力君) 申しわけありません、もう一度お名前を言っていただけますか。

○小池晃君 小山副理事長と河野道明氏、KSDの現職員です。

○国務大臣(坂口力君) 現職員。
 小山氏は、小山というのも職員ですか。

○小池晃君 副理事長です。

○国務大臣(坂口力君) ああ、副理事長。
 それは聞くことができますから、我々は、どうであったかということは、今までも聞いておりますし、これからも確認をいたします。

○小池晃君 徹底的な解明を求めたいと思います。
 終わります。

 

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