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日本共産党参議院議員・医師 小池晃 アーカイブ[〜2008] 日本共産党参議院議員・医師 小池晃 アーカイブ[〜2008] 日本共産党参議院議員・医師 小池晃 アーカイブ[〜2008]

2003年10月9日(木) 厚生労働委員会 感染症法等改正案審議

国立病院でもサービス残業が蔓延

雇用主の厚労省こそ是正を!

>> 速記録

「サービス残業は国立病院でも日常的に行なれている。雇い主の厚生労働省こそ是正の先頭に立つべきだ」

 九日の参院厚生労働委員会で日本共産党の小池晃議員は、国立病院のサービス残業の実態を告発、厚労省に調査と是正を迫りました。

 冒頭小池議員は国立病院の労働組合・全医労の調査内容を紹介。

 「看護師ら五十人が毎日平均七三分の残業をしているが、超過勤務申告は誰もしていない」(国立南横浜病院)などの例をあげ、「多くの国立病院で四 ? 五割の人が二時間以上超

過勤務をしている。国は実態を把握しているのか」と質しました。

 富岡国立病院部長は、昨年の国立病院の平均超過勤務は月平均八・四時間。労働時間管理は適正に行われており、実態調査はしていないなどと答弁しました。

 小池議員は、実際は調査の通り長時間のサービス残業がはびこっていると指摘。厚労省のサービス残業解消キャンペーンのリーフでは、企業に自己申告制の場合も「適時に労働時間の調査が必要」と求めていることを示し「国立病院は厚労省が雇用主だ。企業への指導と、自らが雇用責任を負う職場とで、やり方が違うというのは許されない。直ちに実態を調査し、タイムカード導入など適正な労働時間管理が出来るように是正すべきだ」と要求しました。

国立病院の賃金職員 雇用継続問題で小池晃議員が追及

厚労相「全員雇えるかわからない」と公言

 坂口力厚生労働相は九日の参院厚生労働委員会で、国立病院の独立法人化にともなって大問題になっている賃金職員の雇用について、「賃金職員は正規でもパートでもなく中途半端な制度。正式なものでもなく、なくすことにしなければならない」と表明しました。日本共産党の小池晃議員の質問への答弁。

 「賃金職員」は、勤務時間も内容も正規職員と同じなのに賃金では大きな差別を受けている定員外非常勤職員のことです。来年四月一日から独立行政法人に移行するにあたり、約七千五百人が雇い止めの危機にさらされています。

 小池議員は、職場では労働者の不安が日々広がっているとのべ、「現時点で国立病院の職員に責任を負っている厚労相が、(新法人の)理事長に雇用継続を引き継ぐのは最低の責任だ」と強調。「賃金職員は中途半端な存在」とのべた坂口厚労相に、小池氏は「医療活動に必要な人を賃金職員という中途半端な状態に置いたのは厚労省だ。なくすというなら、一人残らず雇用すると確約すべきだ」と追及しました。

 坂口厚労相は「中途半端な存在を許してきたのは省の責任かもしれない。だから過ちに気付いたときに直すのは当然。それじゃあみなさん全部雇えるかといえばわからない」と事実上の解雇があることを公言しました。

 小池氏は「雇用を守る厚労省がまったく無責任だ」と批判しました。

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