日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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小池晃の活動報告

田村政策委員長への言動 小池書記局長 パワハラと認め謝罪

2022年11月15日

赤旗2022年11月15日付

「深刻な反省と自己改革が必要」

 

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(写真)記者会見する小池晃書記局長=14日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は14日、国会内で記者会見し、田村智子政策委員長に対して行った自らの言動について、同日の常任幹部会で自己批判、相互批判を行ったことを報告し、「会議での私の言動はパワーハラスメントそのものであり、あってはならないことだった。私自身の品性の上での弱点があらわれたと自己総括している。二度と再び繰り返さないために、深刻な反省と自己改革が必要だと肝に銘じている」と述べました。

 

 小池氏は会見で、問題の言動があった経緯を報告。全国地方議員・候補者会議(5日)での報告者を務めた小池氏が、報告で候補者の名前を間違えて発言し、司会の田村氏が間違いを訂正した際、小池氏が田村氏に近づき「訂正する必要はない。ちゃんと読んでいる」などと強い口調で叱責したと説明しました。

 

 小池氏は、これが「パワーハラスメントそのものであり、あってはならないことだった」と自己批判するとともに、対応が遅れたとの指摘には、「自らただすことができず、批判が寄せられた結果、パワハラという認識に至った。時間がかかってしまったことも反省点として申し上げたい」と表明。常任幹部会で小池氏を党規約49条に基づく警告処分とすることが決定されたことを報告し、「警告処分は当然だ。全力で職務にあたっていきたい」と述べました。

 

 小池氏は13日にツイッターに「威圧的な言動をとったことを深く反省」「田村さんには会議後に謝罪しました。ハラスメント根絶を目指す党の一員として、今後絶えず自己改革に努めます」と投稿していました。

 

記者との一問一答

 

 記者会見での記者との一問一答は次の通りです。

 

 記者 小池氏が間違っていたのに、それは違うと指摘したことがハラスメントなのか。

 

 小池 そういうことではない。私の指摘が間違っていたことも問題だが、同時に、ああいう会議の場で強く叱責するような形で物を言った。田村さんの言ったことが仮に間違っていたとしても、会議の場であのように叱責するという態度自体が、パワハラの定義である「優越的地位を背景にした業務上必要かつ相当な範囲を超えるもの」だ。二重の意味で誤っていたと言わなければいけない。

 

 記者 共産党の体質だという指摘もあるがどうか。

 

 小池 共産党の体質ということではなく、ひとえに私自身の重大な弱点があらわれたという問題だ。

 

 記者 共産党の地方議員などからも批判の声があがっているが。

 

 小池 わが党はハラスメントの根絶を掲げている政党だ。そういう点でやはり党員の中から批判の声が出るのは当然だと思う。党中央で重要な役割を担っている私のような者が、この問題をあいまいにしてはいけないと思っている。そういう点でも今回こういう形で全容について報告もさせていただいたし、処分という形できちんとけじめをつけるという対応がとられたということだ。

 

 記者 書記局長と副委員長は上司、部下の関係にあるのか。

 

 小池 そういうわけではない。われわれに上下の関係はない。ただ、私があの会議を主催し、報告者をしていて、田村副委員長は司会をやっていた。そういう意味でハラスメントの基準である「優越的な地位」ということになる。今回の会議における、それぞれの役割という点からみて、これはパワーハラスメントにあたると判断をした。

 

 記者 小池氏からの謝罪に対して田村氏はなんと言ったか。

 

 小池 田村さんは、「了解です。わかりました」と言っている。

 

 

絶対にあってはならない言動――責任を痛感

志位委員長が警告処分を発表

 

 日本共産党の志位和夫委員長は14日、国会内で記者会見し、小池晃書記局長が田村智子政策委員長に対して「間違っていない」とパワーハラスメントの言動を取ったことについて、「ハラスメント根絶を大方針にしている日本共産党にとって絶対にあってはならない言動です。委員長としても今回の出来事について、大変申し訳なく、責任を痛感しています」と述べました。

 

 志位氏は、常任幹部会として「突っ込んだ自己批判、相互批判を行いました。この行為は関係者の方々、国民の方々への信頼を損なう行動であって、党としてもけじめが必要だという結論になりました」と述べ、党規約49条に基づき、小池書記局長に対して「警告処分」を決定したと報告しました。

 

 その上で、「今日の常任幹部会では『常任幹部会としても弱点について反省する必要がある』ということを議論しました。とくに常任幹部会として対応が遅れたことは反省点にしなくてはいけないと確認しました。どういう事実があったかを共通の認識にして、それがどういう性格の問題なのかという正面からの議論をやることが遅れた。こういう問題に対する常任幹部会としての姿勢が問われる問題として反省点として確認しました」とのべました。

 

 さらに、自身の対応としても、「先週の常任幹部会(7日)には私もオンラインで参加しました。率直に問題提起して、きちんと議論するべきだったというのが、私としての反省点です」と語りました。

 

 志位氏は「二度と、とりわけ指導的立場にある者がこうしたことを繰り返さないこと、見逃さないこと、曖昧にしないこと。これが大事だということを常任幹部会では強く確認をしました」と述べました。

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