日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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医療費 国庫負担拡充を 現役・高齢者も軽減こそ 参院予算委で小池書記局長

2026年07月18日

赤旗2026年7月18日

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(写真)質問する小池晃書記局長=17日、参院予算委

 日本共産党の小池晃書記局長は17日の参院予算委員会で、政府が狙う高齢者の医療費窓口負担増に対し、現行でも高齢者の負担が現役世代より重いことを明らかにし、高齢者と現役世代の負担をともに抑えるために医療費への国庫負担の引き上げを求めました。

 高齢者の窓口負担は現在、70~74歳は原則2割、75歳以上は原則1割ですが、日本維新の会は70歳以上の窓口負担を原則3割にすべきだと主張。7日の自民、維新両党の合意では「年齢によらない真に公平な応能負担を実現する」とし、「経済財政運営と改革の基本方針2026」(骨太の方針)に反映することを決めています。

 小池氏は、年代別の1人当たりの年間収入に占める患者負担の比率(グラフ上)を示し、現行制度でも高齢者は50歳代以下の負担の3~5倍もの重い負担を強いられている実態を告発。高齢者の窓口負担をさらに引き上げれば「現役世代に比べてはるかに不公平な重い負担になる」と追及しました。高市早苗首相は、全世代で能力に応じた負担をする観点から避けては通れない課題だと答弁しました。

 小池氏は能力に応じた負担というなら、「超富裕層や大企業に保険料や税で求めるべきだ」と主張しました。

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 その上で、高齢者医療費に占める国庫負担の割合(グラフ下)は、老人保健制度が始まった1983年度の44・9%から削減され続け、2026年度予算では32・4%に減らされた一方、増えたのは現役労働者・事業主が負担する保険料をもとにした後期高齢者医療制度への支援金と、高齢者の窓口負担・保険料負担だと強調。世代間での負担の押し付け合いなど対立をあおることをやめ、「現役世代も高齢者も負担を軽減するために、国庫負担を引き上げるべきだ」と主張しました。

 小池氏は「大砲よりバターだ」と述べ、アメリカ言いなりの大軍拡をやめ、命を守る医療・介護にこそ税金を使うよう求めました。

速記録を読む

○小池晃君 日本共産党の小池晃です。総理、よろしくお願いします。
 骨太方針二〇二六、焦点の一つが高齢者の医療費の負担の引上げの問題です。
 これ、高齢者の患者負担を原則三割にという日本維新の会の主張を受けて、七日の自民と維新の合意では、高齢者の医療費窓口負担について、原則三割となっている現役世代との間で、年齢によらない真に公平な、公平な応能負担を実現するとされました。これが骨太方針に盛り込まれようとしているわけです。
 パネル、お示ししております。(資料提示)これ、一人当たりの年間収入に対する患者一部負担。これを年代別に見るとどうなるか。収入に占める患者負担は、高齢者は、これ五十歳代以下と比べると三倍から五倍という重い負担になっているわけですね。これは、原則一割でこうなっているわけです。原則一割でこれだけ不公平になっているわけです。
 これ以上引き上げてしまったら、現役世代に比べて私は不公平な制度に、重い負担になってしまうと思いますが、いかがですか。
○内閣総理大臣(高市早苗君) 高齢者の方々の医療費窓口負担割合の在り方につきましては、全ての世代で能力に応じて負担をして支え合う、支え合っていく全世代型社会保障を構築するという観点からも、避けては通れない検討課題です。
 日本維新の会と自由民主党において取りまとめられた社会保障改革項目に関する具体的な骨子を踏まえて、高齢者の就業率の上昇や健康寿命の延伸、医療費水準や受診状況の動向、高齢者に低所得の方が多いといった家計の状況などを考慮しながら、必要な保障が欠けることがないように、丁寧に検討を進めてまいります。
○小池晃君 能力に応じた負担だというふうにおっしゃるわけですが、総理ね、既に、七十五歳以上でも単身世帯では、年収三百八十三万円以上は三割負担なんですね。これが、私、余裕のある生活とはとても言えないと思うし、今も年金の議論ありましたけど、物価上昇しているんだけど、年金は据置きあるいは目減りしているわけですよ。むしろこの水準というのは私は引き上げるべきときに来ていると。
 総理ね、この窓口での応能負担、能力に応じた負担、もう既にこれだけ不公平になっているときに更に負担を増やす。そんなことをすれば、受診抑制によって病気が悪化して、更なる医療費の増嵩、高騰にもつながるんではないか。
 私は、給付というのはできる限り平等であるべきだと。負担というのは、やはり税や社会保険料というところで超富裕層あるいは大企業に対して求めていくということが本筋ではないかと。考え方の問題です。いかがですか。
○内閣総理大臣(高市早苗君) 医療保険制度を持続可能なものとしていくためには、保険料と窓口負担をそれぞれ能力に応じて負担し支え合う仕組みとしていくことが重要です。
 保険料につきましては、後期高齢者の医療給付費について現役世代の負担が増えていたということから、令和五年の改正で、高齢者自身で賄う割合を引き上げるといった見直しをしました。今回の健康保険法改正では、後期高齢者の保険料の算定などに金融所得を公平に反映するための措置を盛り込みました。
 高齢者の窓口負担の在り方の検討に当たっては、高齢者の所得や家計の状況、受診状況の動向などを丁寧に確認しながら、必要な保障が欠けることのないように、丁寧に検討を進めてまいります。
○小池晃君 問題は、何で高齢者の負担が現役世代の保険料の上昇につながっているかなんです。
 これ、老人医療、有料化されて、老人保健制度が始まった一九八三年度、老人医療費に占める国庫負担、四四・九%だったんです。これがだんだん下がっていった。二〇〇七年度は三七・九%になる。そこで後期高齢者医療制度に変わる。これ三六・五%でスタートして、これもだんだん健康保険の現役世代の保険の負担増えたことで三二・四%になった。まさに、高齢者医療の歴史というのは国庫負担削減の歴史だと言ってもいい。国庫負担が四十年前の七割の水準に減らされる一方で、増えてきたのが現役労働者、事業主の負担になる拠出金、支援金ですよ。そして、高齢者の患者負担と保険料負担ですよ。
 私は、世代間の対立をあおる、高齢者と現役世代で負担の押し付け合いをやるということはやめるべきだ。国庫負担を増やすことによって高齢者も現役世代も負担を軽減すると、そのために国庫負担引き上げるということが今必要だと思いますが、いかがですか。
○内閣総理大臣(高市早苗君) 我が国の医療保険制度では、国民皆保険の下で、必要な保険料を負担いただくことを基本としながら、後期高齢者医療制度においては、国民の共同連帯の理念に基づいて、現役世代からの支援金や、税を財源とする公費を投入することによって、疾病リスクの高い高齢者の医療給付費を支え合う仕組みとしております。
 社会保障改革項目に関する具体的な骨子においても、窓口負担割合の見直しは公費の在り方とともに総合的に検討することとされておりますので、丁寧に検討してまいります。
○小池晃君 助け合いの精神だけじゃないんですよ。やっぱり国が、社会保障制度ですから、やはり国が責任を持って支える制度なんですよ。財源だというんであれば、私は、アメリカ言いなりの大軍拡やめると。
○委員長(藤川政人君) 時間が参っております。
○小池晃君 いや、もう質問はしませんから。
 日本の軍事費は、GDP三・五%にもし引き上げたら、これ二十四兆円ですから、医療に対する国庫負担十二兆円の二倍になってしまう。やっぱり大砲よりバターですよ。やっぱり、軍事でなくて医療、介護へと。命を守るためにこそやはりお金を使って、高齢者も現役世代も負担を軽減するという道に進むのが、私は政府の役割だということを申し上げて、質問を終わります。

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