フジテレビ系番組「新報道2001」 小池書記局長の発言

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赤旗2016年7月4日付

 日本共産党の小池晃書記局長は3日、フジテレビ系番組「新報道2001」に出演し、参院選の大争点となっている憲法改定問題を中心に与野党幹事長と討論しました。


テロ事件を糾弾、日本の役割は

 冒頭、バングラデシュの首都ダッカで武装集団による襲撃で日本人を含む20人が犠牲になったテロ事件について問われ、小池氏は「本当に残虐で卑劣な事件です。これは絶対許せない」と糾弾しました。

 そのうえで「(対テロ策の)国連安保理決議があるわけだから、テロ組織に対する資金の流れを本気で止め、貧困の問題や宗教差別の問題を日本が解決する役割がある」と指摘。またイラク戦争やアフガニスタン戦争など対テロ戦争が逆にテロを広げている背景があるとして、「日本の進むべき道として軍事的なアクションにひた走っていいんだろうか。憲法9条という日本の平和のシンボルを壊していいのかを、真剣に考える時期がきたと思う」と述べました。

自民党改憲案が争点――選挙終われば改憲は許されない

 改憲問題で司会者が自民党の谷垣禎一幹事長に「自民党の参院選公約では最後のページに10行ほどの記述。なぜ国民に積極的に訴えていないのか」と質問。谷垣氏は「現実に日本は憲法改正を経験したことがない。いわば“初心者”がいきなり国民の議論を二分するようなことに突っ込んでいくというのは間違っている」などと発言しました。

 これに対し小池氏は、谷垣氏が2012年の党総裁時にまとめた「自民党憲法改正草案」の危険な中身を告発。▽憲法9条2項を削除して「国防軍」を創設すると明記し、海外での武力行使を無条件で可能にする▽内閣総理大臣が「緊急事態を宣言」すれば、内閣が立法権を行使し、国民の基本的人権を停止するなど、事実上の「戒厳令」を可能にしている▽「公益及び公の秩序」の名で基本的人権を制限できる仕組みに変え、基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」とした憲法97条が丸ごと削除―を具体的に示しました。

 そして「いまの憲法と違うことを提案しておきながら、“国論を二分するような議論をしてはいけない”というのは、おかしいではないか。公約の一番隅に書いておいて、選挙が終わったら“支持が得られました”といって憲法改正しましょうって。(安倍政権はこうしたやり方を)いままで(2013年の参院選、14年の総選挙と)2回やっているんです。柳の下に3匹目のドジョウはいませんよ。こんなやり方はダメだ」と痛烈に批判しました。

 民進党の枝野幸男幹事長も「いま自民党から正式に出ているのは、自衛隊が地球の裏側までいって戦争できる草案だ」と述べ、小池氏の指摘した安倍政権の手法についても「過去の2回の(選挙の)例からもその疑いは正しい」と述べました。

自衛隊員を危険にさらしているのは自公

 公明党は参院選公約で憲法問題にまったく触れていません。同党の井上義久幹事長は「提示するほど議論は熟していない」と述べたうえで、小池氏に対し「(共産党は)自衛隊は憲法違反だといいながら運用するのは立憲主義に反する」などと議論をすり替えました。

 小池氏は「(公明党は総選挙のとき)集団的自衛権行使は憲法違反だとはっきりおっしゃっていた。それを一夜にして(集団的自衛権行使を容認する)閣議決定でひっくり返した。立憲主義に反するということを公明党からいわれると片腹痛い」と反論。次のように発言しました。

 小池 今度の選挙は、自衛隊が違憲かどうか問われている選挙ですか? 違いますよ。熊本の地震や東日本大震災で大きな役割を果たしている自衛隊のみなさんは、「専守防衛」の志で入っている。そういった人たちを海外での戦争に駆り立てるようなことは許されるのか。その一点が今度の選挙で問われているんです。安保法制を廃止するのはそういうことなんです。私たちは“安保条約をいま廃止しろ”“自衛隊をなくせ”なんていっていません。実際に自衛隊員を危険にさらしているのは、自民党と公明党のみなさんですよ。

憲法9条の実施の立場で矛盾を解決する

 自公とともに戦争法を強行した新党改革の荒井広幸代表は「(憲法問題で)民進党内はバラバラで何をいっているかわからない。自衛隊がいらないという共産党と組んでいるから、さらにわからない」と野党共闘を攻撃しました。民進・枝野氏は「自民党から出ている時代錯誤の憲法(草案)だったら、現行憲法こそが(民進党の)対案。これで(党内は)まとまっている。共産党さんとの関係では、日米安保をなくすとかは(共闘に)持ち込まないとしっかりと合意している」と指摘。小池氏は、「国民の合意がなければ自衛隊をなくすことはできない」としたうえで、次のように述べました。

 小池 憲法をつくったときに、日本300万人、アジア2000万人の人々を犠牲にした戦争を絶対に繰り返してはいけない、軍隊を持たない国をつくる―そういう目標を掲げたわけでしょう。その目標から考えれば、これ(自衛隊の存在)は矛盾しているわけです。これをどう解決するのか。本当に自衛隊なしでやれるような(国際)社会をつくっていく、そういう国民の合意ができるというふうになれば、憲法9条を実施する道が開けるんです。そういう形で解決しようといっているんです。われわれは天皇の条項も含めて全て憲法を守るといっているんです。

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