日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

検索

かけある記

小池晃の活動報告

生放送!とことん共産党  連合政権構想から経済まで

2019年08月31日

赤旗2019年8月31日付

浜氏 避けたい課題から議論を

 

小池氏 “抜き足差し足”ではなく

 

写真

(写真)「とことん共産党」に出演する(左から)小池晃、浜矩子、朝岡晶子の各氏

 同志社大学大学院教授(経済学)の浜矩子さんをゲストに迎えた、29日放送の日本共産党のインターネット番組「生放送! とことん共産党」。小池晃書記局長との対談で、参院選結果をどう見るか、野党連合政権構想にむけた議論や経済政策への提案、日本共産党への期待などで大いに盛り上がりました。司会は朝岡晶子さん。

 

●参院選結果―

 

光チームの輝き放った

 

 番組冒頭、参院選結果で改憲勢力が3分の2を割り込み、浜さんが「赤旗」への寄稿で「光と闇が交錯するツートーンの結果に終わった。だが…“光”3((1)『改憲勢力3分の2』未達(2)自民党議席の改選比9議席減(3)1人区での野党共闘10議席確保)対“闇”1(超低投票率)の図柄だ。光が闇の3倍。まずまず悪くない」と評価したことが話題になりました。

 

 チーム「アホノミクス」の親分にとっては相当ショックでしょうね。闇の軍団に対して、光チームの輝きは素晴らしいものだったと解釈していい。

 

小池 自民党は、安倍首相が応援に入るほど負けるという「敗北の方程式」になりました。共産党は比例で4議席にとどまり、あと17万票あれば5人目が通ったという悔しい結果でしたが、2017年総選挙から得票も得票率も伸ばし、次の総選挙の足がかりになりました。

 

 悔しさの中にも希望があるというのは、いいですね。

 

 話題は、安倍政権の経済政策に。浜さんは、要注意のキーワードに、労働法制に守られない「フリーランス化」と、現金を電子化することで取引内容などが把握される「キャッシュレス化」だと指摘し、いずれも「キャッシュロス」になると告発しました。

 

 日韓関係の悪化をめぐって、小池氏が「徴用工問題で、個人の請求権は否定できない。そういう土台で、日本政府が解決の糸口を見いだすということを一切しない。根底に、侵略戦争と植民地支配を反省せず、安倍政権が村山談話・河野談話すら否定していることがある」と語ると、浜さんも「解決に導こうという発想で考えていない」と答えました。

 

●野党の政権構想―

 

真剣に議論する姿示し

 

 小池氏は「次の総選挙では、政権問題が正面から問われてくる」と指摘。低投票率となった参院選を受けて「日経」世論調査で、投票所に行かなかった理由に「自分の1票で新しい政治をつくれるとは思えない」があったことに触れながら、野党の政権構想にむけた議論を開始するよう各党に申し入れたことを紹介しました。

 

小池 野党がどういう政治・経済を実現するのか。政権構想を示さないと、次の一歩に進めないのではないか。「本気の共闘」にむけて、新しい政府をつくる政治的合意と、政策的一致を確認する作業が求められています。

 

 おっしゃる通り。重要なのは政権構想をつくろうというモードで議論すること。一番避けたいと思うところを中心に議論するフォーラムをもち、全面中継する。「ここは一致。でも、ここは譲れない」というのを全部見せる。私たちを代表する人たちが「こんなに必死に議論している」という姿を見たいですね。

 

小池 「意見の違いが出るのはまずい」という議論もあるが。

 

 議論し始めたら「真剣なんだな」と思うことができる。議論しているから、最終的に一致点を見いだせるし、見いだせなくても、どう共闘するか、探り当てることができる。そのことによって呼吸がおもしろい感じで合っていくんですね。

 

 小池氏は、「共産党が入ることが、議論を豊かにするし、本気度も伝わる。“抜き足差し足”ではなく、ガンガンやるということですね」と応じました。

 

●“涙の経済政策”を

 

―助け必要な人のために

 

 その上で、野党の経済政策がテーマになりました。

 

 新しい政権の経済政策の基本認識をどこに置くか。「涙の経済政策」にしてもらいたい。人のために泣ける経済運営です。本当に助けを必要とする人たちを見つけ、誰のために泣くべきかを考える。そういう政策集団が実現すると素晴らしい方向に変わっていくと思うんです。

 

小池 竹中平蔵氏などと対極にありますね。

 

 対極も対極。人のために泣けない者に、われわれが負けるわけがない。

 

 小池氏が、共産党への期待・要望を聞くと、浜さんは「共産党らしいところをごまかさずだしてほしい。なぜ共産党なのかを前面に押し出し、大見えを切ってほしい」と語りました。

 

 最後に視聴者にむけたメッセージで、浜さんは「歩みを決して止めない。そのとき絶対に忘れてならないのは、状況は変わる、変えられることです。『アホノミクス』という言葉の環境も変わりました。最初メディアから『素晴らしいが書くわけにはいかない』といわれましたが、いまは『本のタイトルにしたい』といわれるようになりました。状況は変わる」とエールを送りました。

月別

ご意見・ご要望