日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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小池晃の活動報告

「綱領で党をつくろう」を合言葉に、3月の読者拡大での前進、大会決定の徹底・学習・具体化、党員の現勢での前進へ総決起を

2020年03月18日

赤旗2020年3月18日付

3月17日 書記局長 小池晃

党建設委員会責任者 山下芳生

 

 全党の同志のみなさん。

 

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、住民の不安に応えての活動と、こうした中で党勢拡大のとりくみにも全力をあげておられることに、心から敬意を表します。

 

 新型コロナ感染の拡大は、WHO(世界保健機関)が「パンデミック」(世界的流行)を表明し、「国内的にも国際的にも一定の長期にわたるたたかいが必要となる」事態としました。

 

 このもとで、どのような基本姿勢で今後の党活動をすすめていくか。

 

 一つは、「国民の苦難軽減」という立党の精神に立った活動です。感染拡大を防ぎ、命と健康を守ること、暮らしと営業を守ることなど、国民の不安に寄り添い、困難の解決をめざす活動に、国会議員、地方議員と全国の党員が、力をあわせてとりくんでいくことです。

 

 いま一つは、感染防止のための対策に最善をつくしながら、落ち着いて、こういう時こそ積極的に、強く大きな党づくりに、いまこそ力を尽くそうということです。

 

2月の前進を確信に、三つの目標の総達成を 

 

 2月は、田中悠機関紙活動局長の「しんぶん赤旗」を守ろうという呼びかけに全党が応え、「大運動」のとき以上の大奮闘が広がりました。

 

 田中「訴え」は、「『大運動』の後は、減っても仕方ない」という惰性が中央にもあったことを率直に述べ、それを吹っ切ろうと呼びかけ、その結果、日刊紙が増勢まで、あと一歩のところまで追い上げ、電子版を含めれば現状を守り、日曜版では増勢するという結果をつくりました。

 

 この重要な成果をふまえ、今日、私は全党のみなさんに、3月、三つの目標をやりきることを訴えます。

 

 第一に、2月の結果に確信をもち、読者拡大を本格的前進の軌道にのせることです。

 

 第二に、党大会決定を文字通りすべての党員に届け、その徹底・学習・具体化を、全支部・全党員がやりとげることです。

 

 そして第三に、党勢拡大の「根幹」である党員拡大でも連続後退から抜け出し、現勢で必ず前進に転じることです。

 

 そのために、すべての支部のみなさん、地方議員のみなさん、そして、党機関のみなさんに現状を伝え、これを打開するために、総決起を呼びかけます。

 

三つの条件を生かせば、現状を打開できる

 

 とりくみの現状はどうか。率直にお伝えします。

 

 第一の目標である読者拡大のとりくみは、16日までの到達で、日刊紙では2月の1・7倍、日曜版では1・6倍の規模となっています。しかし、前進を勝ちとるには、大県をはじめ、まだ相当の距離があります。

 

 第二の目標である党大会決定の読了・討議では、5文献を届けた党員が70・7%、綱領の読了が26・7%、討議を開始した支部が69・9%となっています。

 

 第三の、「根幹」である党員拡大では、一部の地区で3月目標を突破した経験などが生まれてはいるものの、全党的には、2月の同時期をも下回っています。

 

 こうしたもとで、三つの目標を総達成することは大仕事ですが、そのための条件は大いにあります。

 

 一つは、この間、わが党は、国会でも、地方議会でも、新型コロナウイルス問題で、国民の不安に応え、その苦難を解決するという立場に立った建設的論戦にとりくみ、「緊急経済提言」などの提案をおこない、全国各地で、国民の不安や願いに寄り添った活動を展開し、その中で党の活動への新たな共感や信頼が広がっていることです。

 

 訪問活動にちゅうちょしていた党支部でも、新型コロナで読者や対象者と対話すると、せきを切ったように党への要望や期待が寄せられる経験が生まれています。今こそ、国民の不安や願いに応える党支部や地方議員の活動をすすめ、それと一体に、「この党を強く大きく」と訴えるときです。

 

 二つは、党建設のとりくみでは、2月から3月にかけて、機関紙部長会議、組織部長会議、青年・学生部長会議、学習・教育部長会議と専門部長会議を連続して開催し、それぞれの会議で、党中央自身のなかにあった惰性を吹っ切る自己検討をおこない、党大会の第二決議の全面実践にむけた方針を打ち出したことです。中央と地方が力を合わせて「いっしょに前進しよう」という呼びかけが、全国のみなさんに熱く受け止められ、党建設への新たな機運が高まっています。

 

 三つは、14日の「改定綱領学習講座」を視聴された方が1万1325人と、党大会の視聴者の8千人を大きく超える空前の規模となり、志位委員長が5時間にわたって熱く語った「改定綱領が開いた『新たな視野』」が、感動をもって受け止められ、「綱領で党をつくろう」という呼びかけが、全党のみなさんの合言葉になりつつあることです。

 

カギは、党勢拡大の独自追求 

 

 いま、全党には十分なエネルギーがみなぎっています。この条件を生かして、党勢拡大の独自追求をやり抜けば、3月に三つの目標を総達成することは、十分に可能です。

 

 もちろん、いくら政治的条件が広がっても、党建設は自然には決してすすみません。

 

 独自追求の手だてをとりきらなければ、絶対に前進を勝ちとれません。

 

 逆に言えば、独自追求の努力が、いまほどその値打ちを発揮するときはありません。

 

 2月の機関紙拡大のとりくみも、全党の大奮闘で、大きく遅れていた状況をわずか2週間で突破できました。支部と党員のみなさんに適切な訴えを届けるなど、独自追求の手だてをとれば、飛躍をつくれる。党にはそうした力があることを証明しました。

 

 今まさに、3目標それぞれで、独自の手だてをとれるかどうかが試されています。

 

支部、地方議員、党機関のみなさんへ

 

すべての支部・グループのみなさん

 

 改定綱領をはじめ、大会決定の討議・学習をすすめつつ、十分な感染防護の準備をして、新型コロナウイルス問題などで、アンケートを持って訪問し、要望を聞く活動に立ち上がりましょう。

 

 正確でわかりやすい情報を提供している「しんぶん赤旗」を大いに増やしましょう。

 

 党員拡大は、むずかしく考えずに、『綱領パンフレット』と「入党のよびかけ」を届け、「これをお読みください」と声をかけ、正面から呼びかけましょう。

 

地方議員のみなさん

 

 選挙戦を目前にしたときの決意で、支部と一緒になって党員と読者を増やしましょう。

 

 今すぐ読者の異動対策に踏み出し、もれなく拡大と継続でがんばりましょう。

 

 新型コロナ対策のとりくみの先頭に立つとともに、議会中でも「拡大タイム」をとるなどして党勢拡大に全力投球しましょう。

 

党機関のみなさん

 

 「3月は、読者が減っても仕方がない」「党員の現勢での前進は無理」という私たちの長年の惰性を吹っ切れるかどうかの正念場が、この3月です。

 

 客観的にも、主体的にも、これまでできなかったことができるようになる歴史的チャンスの情勢です。

 

 党大会決定を全党員に届け切り、思い切って独自追求の手だてを抜本的に強めましょう。

 

 三つの目標の総達成めざして、一日一日の飛躍、20日から22日の3連休の成功など、選挙を1回たたかうようにとりくんで、必ずやり遂げようではありませんか。

 

 私たちは、全党のみなさんと固く団結し、その先頭に立って奮闘します。

 

 ともに頑張りましょう。

 

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