赤旗2023年1月31日付
「一つの意見」は無責任
日本共産党の小池晃書記局長は30日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相が同日の衆院予算委員会で、NHKの「日曜討論」(29日)で茂木敏充幹事長が児童手当の所得制限の撤廃について発言したことを「一つの意見だ」と述べたことについて、「政党の幹事長が政党討論会で言ったことだ。きわめて無責任だ」と批判しました。
首相こそ学び直しを
また、首相が27日の参院本会議で産休・育休中の人のリスキリング(学び直し)を「後押し」すると答弁して批判を浴び、「本人の希望」が前提となると弁明したことについて言及。小池氏は「参院本会議ではそんなことは言っていない」「育児休業中はのんびり休んでいるわけではない。睡眠時間を削ってまで、必死に子育てに取り組んでいるのが実態だ。家事や子育てを女性に押しつけてきたジェンダー不平等の、根本的な反省と見直しが必要だ」と述べました。
長男疑惑 幕引きできない
小池氏は、首相の長男の岸田翔太郎首相秘書官が欧米歴訪中に公用車で観光した疑惑に関し、外務省が「観光動機による行動はない」と発表したが「幕を引くことはできない」と主張しました。
翔太郎氏が撮影した英バッキンガム宮殿などの写真について「対外発信用に撮影されたというが、そういう性格の写真ではない。松野博一官房長官も対外発信には使用していないと認めた」と指摘。そのうえで「翔太郎氏を特別職の国家公務員に起用した段階で公私混同と批判されていた」「首相は首相秘書官に任命した責任も問われなければいけない」と述べました。
NHK党 責任問われる
小池氏は、NHK党のガーシー参院議員に対し、尾辻秀久参院議長が30日、国会への出席を求める「招状」を出したことについて問われ、「議長が発出したもので、非常に重い」「ガーシー議員およびNHK党は答える責任がある」と主張。NHK党が「登院するかは本人の意思に任せるとしているのは公党としてあまりに無責任だ」と批判しました。