赤旗2023年9月4日付
日本共産党の小池晃書記局長は、３日に投開票された岩手県知事選で現職の達増拓也知事が当選確実となったことを受け党本部で記者会見し次のように述べました。
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（写真）記者会見する小池晃書記局長＝３日、党本部 |
岩手県知事選挙での、達増拓也候補の勝利を心から歓迎します。
達増知事の５選に向け、猛暑の中で奮闘された党員や党支持者の皆さん、党派を超えた支援者の皆さん、そして先頭に立って奮闘した、達増拓也氏に心から敬意を表します。
今回の勝利は、達増知事の実績が多くの県民から評価された結果であると同時に、「市民と野党の共闘」と「オール岩手」の力が発揮されたものとして、大きな意味を持つものです。
達増知事は、東日本大震災の発災直後から、憲法１３条の幸福追求権の実現を復興の基本原則にすえて、一人一人の被災者に寄り添ってきました。国が一年半で打ち切った被災者の医療費免除を１１年間継続してきたことはまさにその象徴です。
さらに、子育て支援でも、高校生までの医療費を窓口無料化するなど、全国トップクラスの取り組みを進めるとともに、物価高騰対策でも全国に先駆けた対策を実行してきたことも広範な県民に共感と支持を広げました。
県民の願いに応える県政の発展へ、日本共産党県議団が与党として、建設的提案を繰り返し行ってきたことは、大きな役割を発揮しました。
県議会議員選挙の結果はまだ出ていませんが、日本共産党は、達増県政の与党として、引き続き県民の願いに応えて、県政を前に進めるために力を尽くす決意です。
会見で小池氏は、記者団から国政への影響を問われ、「マイナンバー保険証、保険証廃止の問題では、岩手県議会は全国で県議会として初めて保険証廃止反対の決議をあげている。そういう意味で大きな争点の一つになった」と指摘。また福島原発事故による汚染水（アルプス処理水）の海洋放出について「三陸の水産業に大きな影響を与えるもので、放出を中止し中国政府ときちんと話し合いをせよと私も訴えた。これも県民の大きな判断材料となった」とし「岸田政権の暴走を止める点でも大事な結果となった」と語りました。
選挙の中で立憲民主党の岡田克也幹事長と並んで応援演説したことについて「野党がきちんと力を合わせれば、自民党を上回る結果を出せることができるのだと思う。共闘の再構築に向けた、一つのきっかけにしていきたい」と語りました。