(写真)質問する小池晃書記局長=20日、参院財金委
日本共産党の小池晃書記局長は20日の参院財政金融委員会で、東京地裁が示した調停勧告案の最終期日が迫るスルガ銀行の不正融資問題を追及し、全面解決のために力を尽くすよう金融庁に求めました。
スルガ銀行はアパート・マンション(アパマン)への不動産投資を行うオーナーに対し、業者と結託し「元金なしでも大丈夫」などと説明し、通帳や家賃リストを偽装して融資を行うなど組織的な不正を行ってきました。スルガ銀行は裁判所の調停勧告に基づき問題解決を図るとしています。
小池氏は、銀行側に処分行員のリストと処分理由を開示させるよう金融庁に要求。同庁の石田晋也監督局長は、個人情報保護を理由に背を向けました。
小池氏は、6月の同委で加藤勝信金融担当相(当時)が、債務者に無理な支払い督促が行われていないかフォローしていくと説明していたが、国会閉会後に同銀が調停中の被害者178人に支払い督促文書を送りつけたとして、「調停終了まで被害者への支払督促、競売、債権譲渡などを停止させるべきだ」と迫りました。
石田局長は、督促で債務者と個別の接点を持ち、解決に向けて相談を行うことで早期解決を図るなどと発言。小池氏は「銀行を擁護して銀行側の言い分を言っているだけだ。そんな請求書が来たら対話しようなどとはならない」と厳しく批判しました。
小池氏は「調停が終わったらもう知りませんという対応をすべきではない」と金融庁を追及。片山さつき財務相は「銀行に対しできる限り債務者の状況に寄り添った柔軟な対応を取るように促すのは当然だ」と誠実な対応を約束しました。
小池氏は、同委での集中審議を求めました。


