日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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沖縄のガソリン軽減継続 小池書記局長に財務相答弁 暫定税率廃止 参院委で可決

2025年11月30日

                                            赤旗2025年11月28日

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(写真)質問する小池晃書記局長=27日、参院財金委

 参院財政金融委員会は27日、ガソリン税に上乗せされている暫定税率を年末に廃止することなどを内容とする法案を全会一致で可決しました。

 日本共産党の小池晃書記局長は暫定税率廃止に関わり、沖縄復帰特措法に基づく同県への軽減措置(ガソリン1リットル当たり7円)について質問しました。

 沖縄県は深刻な物価高騰に加え、沖縄戦による鉄道破壊や米軍基地の影響により公共交通機関が不十分で、県民の移動手段は自動車に依存していると指摘。「沖縄の経済的、地理的、歴史的背景、交通事情をふまえれば、軽減措置は継続し、全国と同じ額を引き下げるべきでないか」とただしました。片山さつき財務相は「これまでの経緯や地域の実情を踏まえた検討が必要。復帰特措法の趣旨をふまえ軽減措置を継続していく」と答弁しました。

 また、小池氏は、暫定税率廃止後も軽油引取税を財源とする運輸事業振興助成交付金は「継続すべきだ」と主張。同交付金は、営業用トラック・バスの災害時の緊急輸送対策、安全対策、環境対策などに活用され、ドライバーの処遇改善にも重要な役割を果たしています。

 法案共同提出者の辰巳孝太郎衆院議員(日本共産党)は、政府が衆院財金委の質疑で「維持する上での課題について検討、対応する」と答弁しているとして「維持されるものと思っている」と答えました。

 暫定税率廃止にともなう財源について小池氏は、片山財務相が同委員会で、「法人税改革は意図した成果をあげてこなかった」と述べ法人税引き上げに言及していたと指摘し、「この際、安倍政権以降28%から23・2%に引き下げられた法人税率を元に戻すべきだ」と主張。片山氏は「さまざまな観点で幅広に検討していく」と述べるにとどまりました。

 法案は、ガソリン暫定税率を12月31日までに廃止。それまでに補助金を段階的に増やしガソリン価格を引き下げます。軽油の暫定税率も同様の措置で来年4月1日に廃止します。

 参院財金委は27日、ガソリン暫定税率廃止法案の採決にともない、▽運輸事業振興助成交付金の継続▽沖縄軽減措置の適切な維持―にむけ、法・政令改正を含め「必要な措置を講じる」とする付帯決議を全会一致で採択しました。

速記録を読む

○小池晃君 日本共産党の小池晃です。
 法案をまとめた各党の皆さんに敬意を表したいと思います。
 幾つか残された課題ですが、最初に、沖縄におけるガソリン税の問題です。
 沖縄では、復帰特措法に基づく政令において、四十五年間にわたって一リットル当たり七円の軽減措置が講じられてきた。沖縄の一人当たり県民所得全国一低いことに加えて、物価高騰も深刻です。輸送コストが掛かる離島ではガソリン価格二百円以上になっていると。石垣島の県会議員の方からもそういう話聞きました。また、戦前は県営鉄道ありましたが、沖縄戦で破壊されて、戦後は広大な米軍基地の影響で迂回を余儀なくされる。公共交通機関の整備が不十分だということで、県民の移動手段、専ら自動車に依存せざるを得ません。
 大臣、先ほど、令和九年五月以降も軽減措置の継続は丁寧に議論していくというお話がありました。それはよしとするんですが、やはりこの沖縄の経済的、地理的、歴史的背景、交通事情踏まえれば、復帰特措法に基づく一リットル当たり七円の軽減措置、これを継続をして、全国と同じ二十五・一円引き下げるべきではないでしょうか。いかがでしょうか。
○国務大臣(片山さつき君) いわゆるガソリンの暫定税率廃止後の沖縄県の軽減措置の取扱いにつきまして、今般の与野党六党の合意において、沖縄県については、これまでの経緯や地域の実情を踏まえ、本則税率の軽減措置を講ずるとされていると承知をしております。
 沖縄の軽減措置の具体的な内容につきましては、今後、これまでの経緯や地域の実情を踏まえた検討が必要となりますが、政府としても、沖縄復帰特措法の趣旨を踏まえ、軽減措置を継続してまいりたいと考えております。
○小池晃君 ちょっと重ねてなんですけど、その趣旨踏まえてということで言うと、今回のこの措置というのは物価対策なわけですよ。物価対策でありながら、本土よりも物価水準が高いというか物価高が進んでいる沖縄の引下げ額が本土より少ないということに私は合理性あるんだろうかと。もし七円これ継続しないと、一月一日から逆に値上がりということにもなりかねないわけですよね。
 そういったことも踏まえて検討するという理解でよろしいでしょうか。
○国務大臣(片山さつき君) 今般、まさにこの与野党六党の合意においてこのガソリン暫定税率の廃止という大変な歴史的な状況が生まれ得たということでございまして、そこで、合意の内容として、これまでの経緯や地域の実情を踏まえて本則税率の軽減措置を講ずると明記されておりますので、この具体的な内容につきましても、今後、これまでの経緯や地域の実情を踏まえた検討をなされるものというふうに承知をしておりますので、この御趣旨を踏まえて軽減措置を継続してまいりたいと、政府としてはそういうことになるかなと承知しております。
○小池晃君 地域の実情ということであれば、本当に物価高で苦しんでいる沖縄の人々の思いに応えて、やはり七円の問題は継続をして、本土と同じ引下げを行うべきだということを重ねて申し上げたいと思います。
 発議者にお聞きをいたします。辰巳孝太郎議員に。
 運輸事業振興助成交付金ですが、これは非常に大きな役割を果たしてきた。営業用トラック、バスの公共性に配慮して、輸送力の確保、輸送コストの抑制を図るために創設をされて、災害時の緊急輸送対策、安全対策、環境対策などにも活用されて、トラックドライバーの労働環境の整備と適切な処遇を確保するためにも重要な役割を果たしていると思います。
 そこでお聞きしますが、軽油引取税の暫定税率廃止後も運輸事業振興助成交付金を継続すべきではないだろうか、そして与野党協議の中での議論も御紹介いただきながらお答えをいただければと思います。
○衆議院議員(辰巳孝太郎君) 御質問ありがとうございます。
 御指摘の運輸事業振興助成交付金は、軽油引取税に一九七六年暫定税率が導入された際、軽油を使用する運輸事業者の負担増に配慮して創設をされ、貨物運送の安全対策や適正化事業に使用されてきたと承知をしております。
 私もサインをいたしました与野党六党実務者による合意文書においては、運輸事業振興助成交付金の取扱い等の軽油引取税に特有の実務上の課題に適切に対応した上でという文言が盛り込まれたところでございます。また、衆議院財務金融委員会での本法案の審議の際に、政府側からも維持する上での課題について検討、対応する旨の答弁があったとおり、この合意は運輸事業振興助成交付金の継続を前提としたものであります。
 したがって、軽油引取税の暫定税率が廃止された後もこの交付金は維持されるものと考えております。
 以上です。
○小池晃君 ありがとうございます。これ、大事な問題だと思います。
 それから、最後に暫定税率の廃止に伴う財源の確保の問題をお聞きしたいんですが、大臣にお聞きをしたいと思います。
 前回の委員会で大臣は、法人税改革は意図した成果を上げてこなかったと言わざるを得ず、法人税率を引き上げつつターゲットを絞った政策対応を実施すると、そういう答弁されました。
 私は、この際、まあ租特の問題、研究開発減税の問題なんかは、私、繰り返しこの委員会でも取り上げてまいりましたが、法人税率、安倍政権以降二八%から二三・二%まで引き下げられております。これを、税率を元に戻すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(片山さつき君) 小池委員御指摘のとおり、今月二十日の質疑でも申し上げましたが、法人税については、近年与党の税制改正大綱でも指摘されておりますように、法人税改革が意図した成果を上げてこなかったのではないかと、その在り方を転換していかなければならないと、こういう指摘がされており、私どももそのように承知をしておりますので。
 ただ、その上で、法人税率の引上げということになりますと幅広い企業に関わることから、この経済環境ですね、現下を取り巻く経済環境、それから企業行動に与え得る影響、それから国際的な動向など、様々な観点を踏まえ、かなり幅広に丁寧に検討をしていかざるを得ない、そういう性質の問題であるとも考えておりますので、そういったことで対応していこうと考えております。
○小池晃君 法人税率の引下げがやはり設備投資、賃上げに回らなかったということは政府も認めているわけですし、国際的にはやっぱり法人税率引下げということが全体の方向として出されているわけです。
 私、法人税率、中小企業を除いて二三・二%から二八%に引き上げると、国税で二・八兆円、住民税で〇・五兆円、財源は生まれます。これは是非検討すべきだと思います。
 それから、何より物価高騰の中で国民が一番求めているのは消費税減税であります。参議院選挙の結果を見ても、世論調査からも明らかだと思います。
 ところが、二十一日に閣議決定された政府の経済対策には消費税減税は盛り込まれておりません。世界では、コロナ危機以降に消費税、付加価値税の何らかの減税を実施したか、あるいはもう実施しようとしているという国・地域、これはカリブ海のアンギラという国も加わって百十六になっております。
 今こそ消費税の減税ということに踏み出すべきではないかと思いますが、若干時間が残りましたので、大臣、答弁いただければと思いますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(片山さつき君) 御通告はいただいておりませんが、この問題につきましては、予算委員会で高市総理も御答弁しているように、我々連立の合意の中でも消費税についての文言を決定した文書もございますので、視野に入っていないとか全く検討していないということではありませんが、総理が申し上げたような様々な要素がございますので、そういったことで御理解をいただければと思っております。
○小池晃君 でも、経済対策に一言もないということは、視野に入っていないんじゃないかというふうに言わざるを得ないと私は思いますよ。
 視野に入っているんだったら、やっぱりそういったことも今後の検討課題だぐらい書き込んでいただいて、姿勢を示していただきたいと。そうでなければ、消費税の減税には全くやる気がないのかなというふうにも言われても仕方がないんじゃないでしょうかと思います。ということを申し上げて、質問を終わりたいと思います。

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