(写真)質問する小池晃書記局長=4日、参院財金委
日本共産党の小池晃書記局長は4日の参院財政金融委員会で、片山さつき財務・金融担当相が1日に政治資金パーティーを開催し、金融業界にもパーティー券を販売していた問題を追及しました。
この問題は「しんぶん赤旗」がスクープ。大規模な政治資金パーティーを自粛すると定めた「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範(大臣規範)」(2001年)に抵触する疑いがあります。
片山氏は同委で「毎年この時期に定期的に行っており、大臣に就任する前から予定していたもので、大臣規範には抵触しない」と強弁。参加者は「約800人」と認めました。
小池氏はパーティー券1枚が2万円なら1回当たりの収入が1000万円以上の「特定パーティー」に当たると指摘。「毎年開催しているから規範には抵触しないという言い訳は通用しない」と批判しました。
片山氏は金融行政に職務権限があり、パーティー券購入を受け金融業界の要望を聞けば汚職の構図です。同氏は「金融機関の関係者が購入されたパーティー券があれば全て合意解約するという手続きをしている」とし「疑惑を招かないよう対応する」と答えました。
小池氏は「金融業界との癒着という疑惑を招くと思ったから解約したのではないか」と追及。「財務相は金融だけでなく、あらゆる業界が関連業界であり、やましいと感じたのならば、中止が当然だ」と指摘しました。片山氏は、金融庁の所管の方が「より直接的だ」などと強弁しました。
小池氏は「言い訳としても苦しすぎる」と批判。「しんぶん赤旗」の報道では、会場には「銀行、証券、保険」の受付がある一方、「返金用テーブル」は確認されておらず、本当に返金されたかも明らかでないとして、「非常に重大な疑惑だ」と強調しました。


