日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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被害者救済の解決策を スルガ銀不正融資 小池氏が追及 参院財金委

2026年01月24日

 

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(写真)質問する小池晃書記局長=22日、参院財金委

 参院財政金融委員会は22日、スルガ銀行による投資向け不動産への不正融資事件を巡り参考人質疑を行いました。日本共産党の小池書記局長は、調停中に同銀行が裁判所に必要書類を提出したかどうかに疑義があるとして、金融庁に徹底解明を要求。スルガ銀行が示した解決策は「被害者救済になっていない」と批判し、行政の責任を果たすよう追及しました。

 スルガ銀行は、投資用のアパート・マンション(アパマン)、シェアハウスなどの購入希望者に対し、不動産業者と結託して「元金なしでも大丈夫」などと説明し、通帳や家賃リストを偽装して融資を行うなど組織的な不正を行ってきました。同行はシェアハウス案件については一括解決をはかる一方、アパマンは410件を解決金の支払い対象外としました。

 被害者同盟事務局の信定ひとみ氏は、スルガ銀行の勧めで2億円超のローンを組み、投資物件を購入したものの、数カ月で家賃の振り込みが止まり、業者との連絡も途絶えたと説明。解決金は支払われず、現在も同行から返済を求められていると述べ「不正に作られた債権から利息を取り続ける構造が維持されている」と訴えました。

 小池氏は、問題を解決する上で、不正に関与した行員のリストを被害者側が入手することが重要だと指摘。同行の加藤広亮社長はリストを非公式に裁判所へ提出したと主張しましたが、被害弁護団の河合弘之団長はリストは裁判所から示されていないと反論しました。小池氏は徹底解明する場が必要だと主張しました。

 小池氏は加藤社長に対し、解決金対象外の410件についても不正を認めるよう求めましたが、加藤氏は「申し上げられない」と拒否。小池氏が片山さつき財務相兼金融担当相に見解を求めると、片山氏は「疑念が払拭(ふっしょく)されるように確認していきたい」と応じ、さらに同行に賠償を求めた静岡地裁の判決を引き、シェアハウスに限らずアパマンも含む融資全体についての組織的問題に言及しました。

 河合弁護士は、スルガ銀行は、不正行員リストと全件調査の報告を、裁判所のほか金融庁にも提出しているはずだと主張。小池氏は、金融庁に対応を求め、片山氏は調査し報告すると答弁しました。

赤旗2026年1月24日

速記録を読む

○小池晃君 日本共産党の小池晃です。
 調停の妥当性に、本当に今日の議論で私は疑問を持つんですね。
 加藤社長ね、裁判所の求めに応じて資料を全て提出したとおっしゃった。この提出した資料というのは一体何なんですか。それは、不正融資に関わって懲戒処分された百十七名の行員リストなんですか。イエスかノーかで、もうあれこれ言わずに答えてください。
○参考人(加藤広亮君) お答えを申し上げます。
 本件は、今回の民事調停が申し立てられている案件の担当者において、調停処分を、あっ、人事処分を受けている人間については明示をさせていただいた、氏名も含めて明示をさせていただいた、つまり、そこのひも付けがきちんと分かる資料ということでございます。
 以上、御回答申し上げました。
○小池晃君 そうすると、全く違うわけですね。
 これね、どう考えたって、そういう資料が出ていたら、これは双方で照らし合わせて妥当性があるかどうかというのを検討するはずですよね。それ、しかし、河合弁護士はもちろん裁判所も、あるいはその代理人の弁護士も知らないと、見ていないと。
 直接、じゃ、加藤社長見たんですか。その、要するに懲戒処分されたひも付けできる行員のリストというのをあなたは御覧になったんですか。提出しているところ、何か、そこにいたと先ほどおっしゃったけど、見たんですね。
○参考人(加藤広亮君) お答え申し上げます。
 本件については当然私も見てございますし、そもそも裁判所からの要請に基づいて、こういった資料が欲しいということでお渡しをしたものでございます。
 御回答申し上げました。
○小池晃君 河合参考人、こういうふうに言っていますけど、どうですか。
○参考人(河合弘之君) そうだとすれば、次の展開は当然、こういうものが出たけど確かかということを私たちに示されて質問があるべきだと思いますけれども、そういうものはありませんでした。そのことだけは申し上げます。
○小池晃君 加藤参考人、百十七名分なんですか。
○参考人(加藤広亮君) 百十七名の中で今回の民事調停に関係をしている、その案件に関係をしているものについては出ささせていただいたということでございます。
 御回答申し上げました。
○小池晃君 ということは、ひも付け、その中で判明している部分だけ出したということですか。
 それだったら意味ないんですよ。弁護団の皆さんはもう駆けずり回って、いろんな名前をね、二十人ぐらいですかね、そういうのを割り出してというふうに言っているわけですよ。その名前だったら意味ないんですよ。
 そうじゃなくて、あなた方が持っている百十七人の全員のリスト、これを出せと言っているんですよ。それは出していないんですね、じゃ。
○参考人(加藤広亮君) 今回、民事調停でこの六百億、今ですと六百五億円ですけれども、その六百五物件に対して百十七名と付き合わせて該当しているものについては全て出ささせていただいたということですので、河合先生が既に判明したものだけをピックしたわけではなく、そういう意味では、百十七名の全体像の中でどれだけが該当するかというのをきちんと出ささせていただいたということでございます。
○小池晃君 ちょっとこれだけやっていると時間なくなってしまうんで。
 これ非常に重要なポイントじゃないかなと。私、金融庁からももう全部リストもらっています。出していますというふうにスルガ銀行は金融庁に説明しているんですよね。そういうふうに聞いているんですよ。だから、これが真実かどうかって本当重大な問題なんですね。
 大臣ね、これは、やっぱりこの問題を解明する上で、もうはっきりとさせるべきじゃないですか、金融行政として。こんなことを曖昧にしたまま進めちゃいけないと思いますが、大臣、いかがですか。
○国務大臣(片山さつき君) 私も今お話を聞いておりまして、ちょっと、その明確な関係が分かりにくいなと委員の方々も思われたと思うんですけれども、それをどういった場で整理できるのかということはなかなかちょっとこの場だけでも難しいところはあると思うんですが。
 金融庁としては、スルガ銀行に対しては、その命令を出した以降もずっと、その調停勧告にちゃんと沿った対応が図られているかも含めて対応をしっかりと確認して、そのようにしてほしいということを言い続けている、そういう姿勢を取り続けているわけですから、この問題についてもある意味ではそういう意味に入るのかなというふうに思っております。
○小池晃君 これは、もう調停の妥当性に関わる問題ですから、真相を解明する必要があると思います。この委員会でこれ終わりにできないです、これ。これもう、またこれ徹底的に解明する場をつくる必要があるというふうに思います。
 それから、先ほど加藤社長は、不正であると、組織的な不正であるということはお認めになったんですが、その四百十の解決金対象外の中に不正がどれだけあったかどうか分からないと、調査していないと。ちょっと私、びっくりしたんですね。
 これ、第三者委員会は何と言っているかというと、不正が全くない案件は一%あるかどうかだと。偽装が全くない案件は、百件中、あって一、二件だと言っているわけですよ。もうほとんど偽装とか不正があるわけですよ。そのことすら認めない。これでいいんですか。
 やっぱり、組織的な不正だと言いながら、この四百十件については、これは不正に、大半が不正があるんだということぐらい認めたらどうですか。
○参考人(加藤広亮君) ただいま小池先生の方から大変厳しい御批判を頂戴をしたというふうに思ってございます。
 まず、私どもの責任として、きちんと、不正があったこと、またガバナンス、コンプライアンスの機能不全があったということについては深く反省をしており、それについては是正を当然ながら図ってきていることでございます。
 ただ、第三者委員会報告で、その一%も不正じゃない案件はないということについては、一言だけ御説明を申し上げたいというふうに思います。
 第三者委員会報告につきましては、その報告書の冒頭にも書いてありますとおり、個別の物件、案件の不正があるかどうかということを検証したわけではなく、根本的原因がどこにあるのか、再発防止でどうあるべきかと、そういうことを調べるために第三者委員会報告はあって、個別の案件の不正かどうかということについては証拠をもって語るものではないというふうに述べられてございます。
 その中で、今の一%もないというのは、社員のコメント、ある社員の多分コメントとして取り上げられているものでございまして、その一%も不正がないものはないというそれ自体につきましては、その数字、不正があったことは当然でございますし、反省をしていることも本当にそのとおりでございますが、一方で、その九九%は不正であったということについてまでは申し上げられないということだけは何とぞ御理解を頂戴をしたいというふうに思います。
○小池晃君 あのね、反省ないですよね。私、びっくりしました。だって、この一%云々というのは一人の証言じゃないんですよ。複数の行員で、四人ぐらいかな、こう並んでいるじゃないですか、証言がね。それが行内で共通認識になっていたわけですよ、スルガでは。だから、私、不正、組織的な不正があると認めながら、寄り添うとか言っているけど、もう全然反省ないんじゃないかというふうに言わざるを得ない。だから、やっぱりそれに対する対応も極めて甘いんですよ。
 大臣ね、私、前回の委員会で言いました。不法かどうかを判断するのは、それは調停だと、司法だと。しかし、不正かどうかということは、これは別問題だと。こういうことでいいんでしょうか。私は、金融行政として、この不正について切り込むと、行政としての責任を果たすということが必要じゃないかと思いますが、今の加藤参考人の話聞いて、どうですか。不正についての認識が余りにも甘いと思いませんか。
○国務大臣(片山さつき君) 今日、私もいろいろとお話をお伺いして、その投資用不動産融資というものをどう捉えていたんだろうなという疑問は本当に持ちました。普通のアパートローンとは全く違うわけですから、一般のサラリーマンや一般の主婦の方に説明をするに当たってどうだったんだろうなということは、これは厳しく問われるべきですよ。そういう意味で、業務改善命令も、それから内部統制義務とかそういうものも出ているんでしょうけれども、十月三十一日の静岡地裁や旧経営陣の訴訟判決では、こういったところで内部統制の問題とか監視監督義務の違反とかが認定されて、シェアハウスを含む融資全体について組織的な問題行動が指摘されたということは確かにございます。
 ただ、今こういう形で、こちらの方はこのスキームで進んでいますから、私も今日、三者がおそろいになって、本当にこういう状態について初めて伺いましたが、アパマン問題について、シェアハウス向け融資のような一括解決にならなかった個別具体の事案に応じた解決が行われるように図られてきたという調停の経緯がありますので、今先生の御指摘にそのまますぐに判断はできかねるんですけれども、ちゃんと勧告に沿った対応が図られているかと、今私が申し上げましたように、そこを更にきっちりと見させていただいて、そういった疑念が払われ、払拭されるように確認をしてまいりたいと思っております。
○小池晃君 疑念は全く払拭されないですよ、今日の議論でもね。
 河合弁護士ね、これまでちょっといろいろとやり取りしたことを聞いて、おっしゃりたいことあったら言ってください。
○参考人(河合弘之君) 河合です。四百十件、全部不正なのかどうかという問題について言うと、スルガ銀行さんは全件調査していますから、不正かどうかは全部分かっているはずです。それをまず申し上げておきます。
 それから、スルガ銀行さんは、懲戒処分リストやその報告書を裁判所だけでなく金融庁にも出したと言っておられますよね。ですから、金融庁さんがそれを出してくださればいいんじゃないでしょうか。それを今度は裁判所に持っていって、これと同じものが裁判所の記録に編綴されていますかということを聞けば真実は明らかになると思うので、そこではっきりしてもらいたいと思っています。
○小池晃君 金融庁、その資料はあるわけですね。じゃ、提出したらどうですか。いかがですか。
○政府参考人(石田晋也君) 裁判所に提出されたものを私どもの方にということであれば、私どもの方といたしましては、その提出した、裁判所にですね、提出したものそのものを私どもの方に銀行からいただいていると、提出されているということはそういう認識はございません。
 以前に、当然監督行政全体の中で、懲戒処分とかそういった関係のことでどういった処分をしたのかとか、そういったことについてはもちろん我々は報告取っていますけれども、裁判所に何を出したのかということで、それを我々の方で報告を持っているという、そういうことはございません。
○小池晃君 これちょっとごまかしじゃないですか。
 ちょっと河合参考人、今のちょっとね、食い違っていますよ、これも。これも食い違っていますよ。これも、今の河合先生のお話と金融庁の答弁、今食い違っているじゃないですか。これはどういう経過なのか、ちょっと御説明いただきたい。
○参考人(河合弘之君) 裁判所に出したものと金融庁に出したものが同一かどうかは今比べるすべもないわけですけど、おっしゃっていることは、懲戒処分に関する書類、少なくとも、誰がどのようなことをして処分を、どういう処分を受けたかということは裁判所にも出したし、金融庁にも出したということをIRでもおっしゃっていますから、金融庁がその受け取った書類を出してくださればいいんです。裁判所と同じかどうかは問題ではありません。
○小池晃君 大臣、そういうことなんですよ。こういったことがやっぱり出てくることが解決につながるじゃないですか、救済につながるじゃないですか。これ、金融庁としてやるべきじゃないですか。
○国務大臣(片山さつき君) この書類云々の件については私も詳細をまだ承知しておりませんので、きっちりお調べして、また委員会にも御報告したいと思います。
○小池晃君 是非、調べて回答していただきたいと。
 それで、最後もう時間もないんですけれども、大臣、今日、信定さんの話聞いて、私、本当にこんなことがあっていいのかと思いましたよ。これに対してやっぱりきちんと金融行政として責任果たすべきじゃないか、先ほど今日の議論を生かすとおっしゃっていたけど、どう生かすんですか。実際には今の対応じゃ駄目ですよ、スルガの今のね。こんなの救済にも何にもなっていない。多くの人は、このままでは本当に絶望のふちに立たされますよ。
 やっぱり金融行政として、今日の話聞いてどう受け止めたのか、何をやるべきなのか、大臣の政治家としてのその御決意を語っていただきたい。
○国務大臣(片山さつき君) 御指摘非常によく理解するところでございますし、また先ほど弁護人の代表でいらっしゃる河合先生から具体的な様々な手法も提案として出てまいりましたし、私どもとしては、やはりその調停で、ある意味で非常に大きな期待をして河合先生が銀行側と握手されたというこの事実は重いので、まあここまでの時間の流れもございますから、そういったことを踏まえて、まさに、おっしゃっていたことですよね、全員が希望を持って生活再建できるようにということで、これはもう当然のことでございますので、そういった方向にできるだけ行くような解決を促すということは、金融庁としてできることはやってまいりたいと思っております。
○小池晃君 今日のやり取りで二合目だとおっしゃったんですよ、本当入口にも入ったかどうかぐらいの段階だと。これからやっぱり、金融行政のやっぱり責任問われますよ、これ。出番ですよ、逆に言えば。そういう責任を果たすべきだということを申し上げて、質問を終わります。

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