日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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小池晃の活動報告

ネット番組「デモクラTV」から/「国民連合政府」提案に期待次々

2015年11月01日

「赤旗」2015年11月1日付

山田 厚史氏 戦争法をチャラにする
山口 二郎氏 政党の背中を押す必要
池田香代子氏 本当に元気出る話です
横尾 和博氏 大衆運動の力は大きい

 日本共産党の小池晃副委員長をゲストに、各界で活躍するコメンテーターと「戦争法廃止の国民連合政府」提案で語り合ったインターネット番組「デモクラTV」(10月24日放送)で、「提案」への期待が相次ぎました。発言の一部を紹介します。司会は山岡淳一郎氏(ノンフィクション作家)。コメンテーターは山田厚史(ジャーナリスト)、山口二郎(法政大学教授)、川北隆雄(ジャーナリスト)、池田香代子(ドイツ文学者)、横尾和博(文芸評論家)の各氏です。


小池氏が説明

写真

(写真)小池副委員長

 「(『国民連合政府』で)安保条約はどうする?」「自衛隊は活用する?」―山岡氏からの質問に小池氏が答え、番組の討論はそこから広がりました。

 「戦争法を廃止すると、改悪前の自衛隊法に戻る」との小池氏の説明に山田氏は「簡単に言うと、安倍さんがやった戦争法とか一連のやばいところをみんなでチャラにする政府をつくることですよね」。

 小池氏は「単に戻るのでなく、(『国民連合政府』樹立という)市民の力で新しい政治を実現する経験をすれば、日本の政治はさらに前に進む。経済や労働法制などでもたたかいの展望は広がっていくと思います」と答えました。

 「(志位和夫委員長が『国民連合政府』実現に向け)繰り返し使われる言葉が『本気』と『覚悟』。本当に元気が出る話です」と語った池田さんは、「(『提案』の)決定までにすごい議論になったのでは?」と質問しました。

 小池 シールズ(SEALDs)の若者たちの「本当に止める」という思いに応えるにはどうするか。たたかっている人に希望を提起する、その思いに応える議論をしました。党内としては、もともと急迫不正の侵害などの際、自衛隊活用という方針は決定している。全国的な選挙協力の方針は初めてだが、(昨年の総選挙で野党協力で全小選挙区で勝利した)沖縄の経験に確信をもっているので、党内外で大いに歓迎されています。

野党選挙協力

 野党の選挙協力が現実になるのか―活発な議論になりました。

 山田 頑固な共産党が「なんとかしなきゃ」といってハードルを下げてきた。僕たちからすれば、政権をとろうとしている政党(民主党)がボールをどうキャッチするの、ということ。

 池田 志位さんは「共産党アレルギー」を乗り越えるといっているけど、乗り越えるのはアレルギーを持っている人たちだと思う。

 横尾 大衆運動の力は大きい。民主党は共産党に応援してもらえば何とかなると甘い考えを持っていると思うんだけど、そうじゃない。(運動を)支えているのは国会前のシールズやママたちのデモ、お年寄りが雨の中で頑張ったこと。大衆運動の力が民主党も共産党も変えた。

 山口 共産党は頑張ってくれたんだけど、市民のほうでも、野党が結束して安保法制を元に戻す社会運動を続けて、もっともっと政党の背中を押すことが必要ですよね。

 こうした指摘に小池氏は、「民主党幹部が『国会の中では少数でも、たたかいと結べば廃案にできる』と演説するようになった。あのたたかいの中で、私たちも(今回の『提案』が)できるようになったし、民主党にも受け止める条件ができた」と述べ、さらにやりとりに。

 山田 何をしたらいいか迷っている人も、自分が登場できる機会が訪れるかもしれない。「一点共闘」とか、1人区で一緒にやるとなったら、ビラを配ったり、出かけて行って何かする状況が起きるかもわからない。

 山口 まずは参院選で逆転に追い込む。そして、自衛隊の海外派兵について国会合意をつぶす、あの法律(安保法制)を事実上運用できないようにする。政治の向きが変わったら、共産党もよくやってくれたみたいなことになってくる。さらに次にいこうみたいな。

広範な共同

 「『国民連合政府』の名前には、政党の連立だけでなく、個人・団体みんなでやろうという思いを込めた」と語る小池氏。司会の山岡氏は「沖縄で“イデオロギーよりアイデンティティー”というとてもいいスローガンが出てきた。今回の『国民連合政府』が目指すのは、イデオロギー(主義、主張)ではなくて、戦後民主主義というアイデンティティー(存在意義)だと思う」と述べ、広範な共同の可能性を強調しました。

 山岡氏が「小池さんの言葉で一番うれしいのは、『私たちも脱皮しました』といわれたこと」と語ると、山田氏は「脱皮させたのは市民ですよ。結局、最後決めるのは政党じゃなくて、政党を動かすのは有権者。中高年が一生懸命やっているところに学生が入って、新しい発言をして国民が動き、政党が動いた」と振り返りました。

 「(安倍)政権が続いていいのか。憲法を無視した状態が続いていいのか。ここが一番のところですね」(山岡氏)の問いかけに、小池氏は「倒すしかない。新しい政治をつくるしかない。だったら野党が力を合わせるしかない。(共産党の『提案』は)すごくシンプル(単純明快)な話です」と応じました。


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