日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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ネット番組で対談/小池書記局長  憲法を本気で実現の政治こそ/小林節さん 共産党は苦しくても頑張って

2018年06月01日

赤旗2018年6月1日付

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(写真)「小林節対談」に出演する小池晃
書記局長(右)=デモクラTVから

 日本共産党の小池晃書記局長は5月29日、インターネット放送「デモクラTV」の番組「小林節(こばやしぶし)対談」に出演し、慶応大学名誉教授の小林節氏(憲法学)とともに安倍9条改憲を批判しました。市民と野党の共闘で、「憲法を生かしたまともな政治を取り戻す」と決意表明しました。

 番組冒頭、小林氏は公文書改ざんや財務事務次官のセクハラについて「文書改ざんは民主主義に対する反逆で、憲法問題。セクハラは女性の人権問題だ」と述べ、安倍政権の憲法じゅうりんの体質を批判しました。

 小池氏は「(憲法の)根本を土足で踏みにじっている状態ですね」と応じ、「安倍政権になってから誰がどう見ても憲法に抵触するような特定秘密保護法、安保法制、共謀罪(の成立)を数の力でやってきた。それ自体も憲法を語る資格がないことだけど、それ以前の公的文書を改ざんするとか、ありえない」と批判。「憲法どころの話じゃない。道徳と言うか、人の道と言うか、そこをまず守る政治が必要だ」と強調しました。

 「9条2項維持」「自衛隊明記」の安倍9条改憲について、小池氏は「安倍首相は、ごまかして『今と何も変わらない』と言っている。『今と何も変わらない』ならやる必要ない」と指摘。「後法は前法を廃する」という原則を用いた小林氏の「自衛隊明記」案批判を紹介し、「後法は前法に優先し、(戦力不保持の9条2項を)打ち消してしまう。これが根本問題だ」と述べました。

 小林氏は「世界中の憲法を見たって『軍隊』なんて名前は入っていない。でも軍隊を禁止してないから、シビリアンコントロール(文民統制)をどうするかが書いてある。それを『自衛隊』という国軍の名称が入ったらどうなるか。(日本国憲法で)機関の名前が入っているのは国会と内閣と最高裁と会計検査院だけなのに、そこに自衛隊がついたら『大国軍』だ」と批判しました。

 小池氏は「改憲がなくなると安倍政治の旗印がなくなる。何が何でもしがみついてやってくる面もある」とし、「安倍改憲がいかにでたらめで、いかに危険で、いかに恐ろしいかを広げないといけない」と訴えました。

 安倍政権退陣に向けた展望について、小林氏は、昨年総選挙での民進党の解党と希望の党への合流を批判し、「共産党は苦しいかもしれないけどがんばってほしい」と激励。

 小池氏は「(市民と野党の共闘は)まさにいまの日本国憲法を本気で実現するような政治をしようとしている。幸福追求権や生存権を実現する政治を目指します」と表明しました。


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