日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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小池晃の活動報告

日本共産党の政見放送 小選挙区・ラジオ/安倍政権の暴走ストップ日本の政治を変えよう/小池副委員長が語ります

2014年12月08日

「赤旗」2014年12月8日付

日本共産党の小池晃副委員長・政策委員長が語る衆院小選挙区政見放送(ラジオ、9分間)を紹介します。聞き手は朝岡晶子さん。(放送日程は4日付に掲載)


写真

(写真)ラジオの日本共産党衆院選政見放送で対談す
る小池晃副委員長・政策委員長(左)と朝岡晶子さん

朝岡 こんにちは。インターネット番組「とことん共産党」のパーソナリティーを務めています朝岡晶子です。いよいよ総選挙。今日は日本共産党の小池晃副委員長とご一緒に政見放送をお送りします。

小池 こんにちは、日本共産党の小池晃です。よろしくお願いします。

消費税10%は先送りで増税するのではなく、キッパリ中止を

朝岡 小池さん、さっそく消費税の問題です。安倍さんは消費税の10%への引き上げを1年半後に先送りしました。

小池 そうですね。安倍首相は記者会見で「8%への増税が、個人消費をおしさげた」。失敗認めたんですよ。GDP(国内総生産)の2期連続の下落。完全な「増税不況」です。増税を決めた自民、公明、民主の3党の責任は重いですね。

朝岡 はい。物価が上がって、ものが売れなくなり、不況になったんですね。

小池 ところが安倍さんは増税先送りの後は、景気がどうであろうと1年半後に絶対増税するって言うんです。とんでもありません。消費税を10%にしてしまっていいのか、このことが選挙の大争点の一つになりましたね。

朝岡 ええ。でも社会保障や財政再建を考えると増税も必要なのでは、っていう人もいますよね。

小池 私、そのお気持ちからみても、今回の消費税増税ほど道理のないものはないと思うんですよ。「社会保障のため」っていいながら年金は減らし、医療費を上げる。「財政再建」のためっていいながら大企業には法人税の大減税ですからね。

朝岡 ほんとにおかしな話ですね。

小池 消費税10%は先送りで増税するのではなく、キッパリ中止すべきです。わたしたち日本共産党は消費税に頼らない別の道を提案しています。

不公平な税負担をやめ、増税するなら富裕層に 朝岡 それはどういうものですか?

小池 いますごくもうかっている人たちがいますよね。アベノミクスの2年間、株価の上昇で資産が100億円以上もふえた人が全国で100人以上ですよ。

朝岡 100億って想像もつきません。

小池 ところが所得が1億円を超えるといろんな優遇があって実際の税金の負担率は軽くなっていく。不公平ですよね。

朝岡 そうですよね。ギリギリの生活をしている非正規の若者たちが消費税を負担していることを考えれば信じられません。

小池 こういう不公平をやめて、大金持ちや、もうかっている企業にも公平な負担をしてもらう。それで税収をふやす。「増税するなら富裕層」。これが私たちの第一の提案です。

朝岡 ある意味、セレブとして当たり前のことですよね。

格差をひろげるアベノミクスはストップ、くらし第一で日本の経済立て直しを

小池 それから第二の提案は、国民のみなさんの所得を増やす経済改革をやろうということなんです。

朝岡 具体的にはどんなことですか?

小池 いま、大企業は史上空前の利益を上げています。ところが従業員の賃金はほとんど上がりません。そうやってためこみ続けた蓄え、内部留保っていうんですけど、これが285兆円もあるんです。1日1億円使っても7000年間。それでもお釣りがくるような天文学的な数字です。その一部でいいから賃金を上げる。下請け中小企業に代金をはらう。こうして国民のふところがあたたかくなれば、消費が伸びて、大企業の売り上げも伸びて、税収が確実に増えます。お金は天下の回り物っていうじゃないですか。

朝岡 はい。経済の好循環ですね。小池さんの提案とアベノミクスとは真逆じゃないですか。

小池 その通りなんです。アベノミクスって何だったのか。たしかに一握りの大株主、大企業は大きな利益を上げました。でも大多数の国民は、お給料も年金も減っています。国民の実質賃金は15カ月連続で下がりつづけています。アベノミクスは、格差と、そして景気悪化をもたらしただけでした。

朝岡 格差の拡大はすごく気になります。

小池 ところが安倍政権はもっと格差をひろげようとしています。働く人を一生ハケンのままにする派遣法大改悪。年金や医療、介護の改悪。それから日本の農業をこわし、大事な国民皆保険もこわす、まるごと日本をアメリカに売りわたすようなTPP(環太平洋連携協定)。こんなこと許しちゃいけないと思います。格差をひろげるアベノミクスはストップ、くらし第一で日本の経済を立て直しましょう。

「戦争する国」づくりは許されない。集団的自衛権行使容認の閣議決定は撤回を

朝岡 期待しています。それから私としては、秘密保護法や集団的自衛権という、キナ臭い動きも不安です。

小池 そうですね。集団的自衛権っていうのは日本を守るものではありません。日本が攻撃されていなくても、アメリカがよその国に戦争をしかけたとき、同盟国だからと、その戦争に参加することです。日本の若者が例えばイラクやアフガニスタンにいって、相手の兵士や罪のない市民の命を奪う、あるいは自衛隊員の戦死者をだす。そんな国にしていいのでしょうか。

朝岡 日本は憲法9条で戦争しないって決めたはずだったんじゃないですか。

小池 その通りなんです。だから戦後の歴代の内閣も「集団的自衛権は憲法上、不可能」だと憲法解釈を積み重ねてきました。安倍さんはそれを閣議決定だけでひっくりかえしてしまった。こんなやり方で、日本を戦争する国にするなど決して許されるものではありません。閣議決定は撤回させましょう。

朝岡 これも選挙の大きな争点ですね。戦争は嫌です。そのためにも共産党にぜひ伸びてほしいと思います。

小池 はい、がんばります。

省エネも再生可能エネルギーも日本は高い技術――未来志向で原発ゼロへ

朝岡 ところで原発の問題ですが、安倍政権は鹿児島県の川内原発の再稼働を進めようとしていますよね。

小池 ええ。川内原発のまわりには阿蘇、霧島、桜島――火山がいっぱいあります。それなのに大噴火への備えがない、まともな避難体制もない。再稼働なんてとんでもありません。いま、日本で動いている原発はないんです。この間、国民の節電努力は原発13基分にも及ぶとされています。原発なしでもやっていけるのに、なんで再稼働なんでしょうか。

朝岡 ありえないですよね。

小池 ええ、そう思います。福島では、いまなお12万人をこえる方々が避難生活を余儀なくされています。この苦しみの解決こそ求められているんじゃないでしょうか。省エネも再生可能エネルギーも日本の高い技術が生きます。未来志向で原発ゼロに進もうじゃないですか。

朝岡 はい。3・11を忘れてはいけないと思います。被災地の復興もぜひお願いします。

小池 はい。

沖縄・辺野古の米軍新基地建設は反対、普天間基地は無条件撤去しかない

朝岡 それから小池さん、沖縄の県知事選挙で基地建設反対の翁長(雄志)さんが10万票差で圧勝しましたよね。

小池 共産党から元自民党、経済界の方まで「新しい基地をつくらせない」、その一点で力をあわせて圧勝しました。ところが、安倍政権は「粛々と基地建設をすすめる」といいます。ここまで明確な民意を無視する。これで民主主義の国といえるのでしょうか。新基地建設は反対、普天間基地は無条件撤去しかありません。

政党助成金が金銭感覚をまひさせ、政治を腐らせている。きっぱり廃止しよう

朝岡 本当にそうですね。ところで安倍内閣ではおカネの問題が次々とでてきて大臣が辞めました。大臣たちの金銭感覚ってどうなってるのって思います。

小池 こうしたお金のもとになっているのが、企業・団体献金と政党助成金です。これが政治をゆがめているんです。なかでも政党助成金は、もともと皆さんの税金です。日本共産党以外の政党が毎年320億円の税金を山分けする。この政党助成金が政治家の金銭感覚をまひさせ、政治を腐らせています。きっぱり廃止しようじゃないですか。

朝岡 はい。共産党は政党助成金も企業・団体献金も1円も受け取っていませんよね(小池「はい」)。このクリーンさがいいと思います。

小池 ありがとうございます。

安倍政権と正面から対決、どんな問題でも対案を示し、幅広い人々との共同で政治を動かす

朝岡 共産党はこのところ支持率が伸びていることが注目されていますね。

小池 いやぁ、うれしいことです。安倍政権と正面から対決し、どんな問題でも対案を示し、幅広い人々との共同で政治を動かす日本共産党の姿勢が注目されているのではないかと思っています。

朝岡 そうですね。

小池 昨年の参議院選挙では議席を大きく伸ばしていただき、議案提案権が持てましたのでブラック企業規制法案を提出しました。これが国を動かし、ブラック企業への監督も強化されました。

日本共産党の議席が増えれば、安倍政権の暴走ストップ、日本の政治を変える確かな力になります。

朝岡 小池さん、期待しています。がんばってください。

小池 ありがとうございます。

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