赤旗2023年1月30日付
日曜討論
日本共産党の小池晃書記局長は29日のNHK「日曜討論」で、自民党の茂木敏充幹事長が児童手当の「所得制限」の撤廃にこれまで反対してきたことを「反省している」と発言したことに対して、「子育ては社会全体で支えるのではなく、家族が支えるものなどといって、育児や家事をもっぱら女性に押し付けてきたことへの根本的な反省が必要だ」と主張しました。
小池氏は、自民党が児童手当の所得制限を復活させた際に、「子どもは社会全体で育てるという理念ときっぱり決別する」とまで主張していたと指摘。「最近でも『少子化の原因は晩婚化だ』と女性にばかり責任を押し付けている。さらに、岸田文雄首相は、育児休業中にリスキリング=学び直しをしろと言った。子育てに奮闘している育児休業中に、そんなことを求めるのか」と厳しく批判しました。
小池氏は、日本で子どもを生み育てることを困難にしてきたのは、明治以来の家父長制や男尊女卑の考え方が、「根強く自民党の中にあるからだ」と指摘。政府が「異次元の子育て支援」というのであれば、「異次元のジェンダー平等社会にしていかなければいけない」と根本的な改革を求めました。