赤旗2025年6月23日付
![]() (写真)声援に手をあげて応える(左から)紙、小池、はたやま、清末の各氏=22日、札幌市中央区 |
参院選挙での日本共産党の勝利をめざし、小池晃書記局長を迎えての街頭演説が22日、札幌市内で開かれました。小池氏は、はたやま和也比例予定候補、紙智子参院議員とともに、比例5予定候補の全員勝利と、北海道選挙区の宮内しおり予定候補の勝利を、大通り公園に詰めかけた大勢の市民・道民に呼び掛けました。室蘭工業大学の清末愛砂教授が応援演説しました。
小池氏はトランプ米政権によるイラン核施設への攻撃を糾弾。「石破首相は、イスラエルにもアメリカにも攻撃中止を迫るべきだ」と主張しました。
「物価高から暮らしをどう守るのかが参院選の最大の争点だ」として、消費税を一律5%に減税して廃止をめざし、インボイスを撤廃する政策を提示。財源は「借金で消費税減税」ではなく、大企業や富裕層への応分の負担でまかなうとして、「税のゆがみを正してこそ、恒久減税ができます。参院選では『比例で共産党』と広げ、本気の消費税減税をやらせてほしい」と訴えました。
「大企業への大盤振る舞いがひど過ぎる」と述べた小池氏は、北海道に進出する次世代半導体企業ラピダスに1・8兆円以上の税金投入が決まったことについて、「これだけのお金を、医療や介護、公共交通に使えば北海道の経済はV字回復する」と指摘。ラピダスに出資している大企業の自民党への献金が3年間で41億円にもおよぶとして「大企業のカネで動く政治を国民の声で動く政治に変えよう」と述べると大きな拍手が起きました。
軍事・外交問題で小池氏は、トランプ政権がGDP(国内総生産)3・5%もの軍事費を日本に求めていると批判。「そんなことになれば20兆円を超え、大増税と社会保障の大削減になるのは間違いない」と指摘しました。
北海道では、自衛隊と米軍が優先して利用できる「特定利用空港・港湾」に函館空港と七つの港が指定され、矢臼別演習場では米海兵隊の移転訓練が開始され、新ひだか町では陸上自衛隊による地対艦ミサイル実射訓練が行われると告発。「参院選では『大軍拡やめよ』の声を共産党に託して」と呼び掛けました。
最後に小池氏は、暮らしを巡る怒りの矛先を外国人に向ける政党の動きについて言及。「日本人が払った税金は日本人のために」「日本から出ていけ」などの主張は、日本で暮らす外国人が税金を払い、日本社会を支えている事実を踏まえず、差別を扇動しヘイトスピーチをまき散らすものだと指摘。「こんなことは許してはならない」「多様性を尊重する社会をつくるため共産党は全力をあげる」と表明しました。
はたやま予定候補は、衆院で自公政権を少数に追い込んだように「参院も変え、みんなの声が届く温かい政治に切り替えよう」と訴え。勇退する紙参院議員は「はたやまさんにバトンを渡す」ために全力をあげると表明しました。