赤旗2018年10月21日付
来年の統一地方選・参院選で日本共産党の躍進をめざす、東京の大学人・研究者のつどいが20日、東京都内で開かれました。主催は東京の大学人・研究者党後援会。
特別講演した小池晃書記局長は「安倍政権は、大学改革、科学技術政策でも大破綻に陥っている」と強調し、今年の『科学技術白書』でも、日本の科学論文数が10年間で米国に次ぐ2位から4位に転落するなど「研究力に関する国際的地位の低下傾向」と認めていることを紹介。安倍政権が「世界で最もイノベーション(技術革新)に適した国を実現」と豪語しながら、その土台が崩れていることを示しました。
小池氏は「日本の研究力低下は国立大学法人化など『大学の構造改革』で基盤的経費の運営費交付金や私学助成を削減し、他方で『選択と集中』による資金獲得競争を激化させたことにある」と強調。教員1人当たりの業務の激増で研究時間が減り、現場から悲鳴が上がっていることを紹介するとともに、大学関係者から「大学の構造改革」路線への批判が強まっていると語りました。
その上で、「安倍政権を倒して大学政策を転換し、学問の自由と大学の自治を保障する本当の大学改革を実現しよう」と呼びかけました。その後、参加者からの質問にていねいに答えました。
吉良よし子参院議員・東京選挙区候補が「安倍政権を倒し、働く人の命を守るルールをつくる仕事をさせてほしい」とあいさつしました。
つどいでは沖縄県知事選や築地市場の豊洲移転問題について参加者が報告。統一地方選・参院選での党躍進に向けた方針を確認しました。