日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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小池晃の活動報告

幹部会決議の力を確信に参院選躍進へ、2月から党員・読者の前進を

2022年02月24日

赤旗2022年2月23日付

2月22日 参議院選挙闘争本部長 小池晃

 

 小池晃書記局長・参議院選挙闘争本部長が22日、党内通信とユーチューブで行った「緊急の訴え」は次のとおりです。

 

写真

(写真)訴える小池晃書記局長・参院選闘争本部長=22日、党本部

 新型コロナ・オミクロン株による危機のなか、国民の苦難軽減と参院選勝利へ奮闘する全国の同志のみなさんに心から敬意を表します。

 今日、緊急にこの時間をとったのは、9日の幹部会決議を力に、いまただちに「参院選必勝モード」の臨戦態勢をとり、党躍進への大攻勢をかけなければならないこと、とりわけ、この2月から世代的継承を中軸とする党員拡大と「赤旗」読者拡大で、なんとしても前進をかちとることを、全党のみなさんに訴えるためです。

 

幹部会決議の政治戦略が、情勢の展開のなかで生きた力を発揮している

 

 まず、強調したいのは、幹部会決議の政治論が、その後の情勢の展開のなかで生きた力を発揮しているということです。

 幹部会決議は、参議院選挙にむけた二つの政治的大攻勢をかける戦略を定めました。

 一つは、参院選での党躍進の「三つの意義」の押し出しです。

 もう一つは、党綱領の本格的押し出しと「はてな」リーフの大量活用です。

 これらの新しい政治戦略のそれぞれが、会議後の10日間余の短期間でも大きな力を発揮しつつあります。

 

党躍進の「三つの意義」がいよいよ鮮明に

 

 第一に、岸田政権と正面から対決し、抜本的対案を示す日本共産党の躍進が、政治を変える最大の力になるという点でも、翼賛体制を許さない最強の力となるという点でも、野党共闘の大局的発展の何よりの力となるという点でも、党躍進の意義が浮き彫りになっています。

 岸田首相は、「なりゆきまかせ」のコロナ対応を続けながら、「第6波の出口に向かって徐々に歩み始める」などと、危機が過ぎ去ったかのように述べていますが、死亡者数は過去最悪を更新し、医療の逼迫(ひっぱく)も深刻化しています。志位委員長は17日の会見で、(1)現在の危機的状況が国民に正しく認識されるよう国として強く発信すること、(2)昨年11月公表の「取組の全体像」を抜本的に見直しオミクロン株の特性をふまえた全般的な対応方針を明確にすることを求めました。コロナ問題で、政府の姿勢を根本からただし、国民の命を守るために、力を尽くそうではありませんか。

 岸田政権の新たな危険性もあらわになっています。16日の衆院予算委員会分科会では、岸防衛大臣が、自衛隊機が他国の領空に入って軍事拠点を爆撃することも、自衛の範囲として「排除しない」と述べました。戦争放棄をうたい、武力の行使を禁じた日本国憲法に真っ向から反することは明らかです。「敵基地攻撃」の名による戦争の全面解禁、その一切の制約を取り払う憲法9条の改定に、市民と野党が結束して立ち向かうときです。

 そして、党をつくって100年、反戦平和を貫いてきた日本共産党の真価を発揮し、東アジアを平和と協力の地域にしていく外交ビジョンをおおいに語り広げましょう。1000万の憲法署名を集めきろうではありませんか。

 この間、立憲民主党と日本維新の会、国民民主党などによる日本共産党を除いた国対委員長代理間での協議の場の設定の動きが起こりました。私は、14日の記者会見で「自民党や公明党、維新による、改憲、暮らし破壊の翼賛体制づくりに対し断固として対決する姿勢を確立することがとても大切なときに、野党としての立場が問われる」と指摘しましたが、その後、SNSでも「維新と組むな」という声が巻き起こり、翌日、立憲民主党が謝罪・撤回し、事態は前向きに打開されました。

 また、日本維新の会が、わが党の宮本徹衆院議員の衆院予算委員会中央公聴会での発言に対して懲罰動議を提出しましたが、宮本議員の発言は、公聴会の場で予算と関係のない発言を続けた維新推薦の公述人を批判したもので、当たり前のものでした。懲罰動議で、当然の声を封じようとする維新の会の姿勢こそ認められるものではありません。その強権的なやり方にも、党派をこえて批判が広がっています。

 日本共産党の躍進で、改憲・暮らし破壊の翼賛体制は許さない。日本共産党の躍進で、野党共闘の大局的発展の道をひらいていく。参院選躍進の意義はいよいよ明瞭です。

 

「はてな」リーフに注目、メディアでも話題に

 

 第二に、日本共産党の綱領、「はてな」リーフに新鮮な注目が寄せられ、メディアでも話題になっていることです。

 一昨日、NHKニュースが「共産党 自衛隊や天皇制への考え方解説冊子作成 参院選に向け」と、「はてな」リーフについて報道しました。

 同日、志位委員長が出演したBSテレ東「NIKKEI日曜サロン」では、「はてな」リーフに注目が寄せられ、司会者から「とてもわかりやすい。他の党もやったらどうか」と評価の声も上がりました。この番組の録画は党のホームページでも視聴できますので、ぜひご覧ください。

 この間、「赤旗」紙面でも紹介しているように、各地の演説会、「集い」、街頭トークなどでも「はてな」リーフを使った訴えが大変好評です。「こういうリーフを待っていた」と党内外で歓迎の声が広がっています。

 「はてな」リーフを力にして、党の綱領そのものを広く国民に伝え、反共攻撃をうちやぶって、日本共産党の積極的支持者を増やし、党勢を拡大する活動を、参院選必勝の大戦略にすえて、頑張りぬこうではありませんか。

 

幹部会決議を急いで全党に徹底し、政治的大攻勢をかけよう

 

 このように、短期間に幹部会決議が生きた力を発揮していることに確信をもち、幹部会決議を急いで全党に徹底し、わが党が大攻勢をかけていくときだということを、心から訴えます。

 幹部会決議を討議・具体化した支部は、24・3%です。すべての支部・グループでの討議・具体化、徹底をはかりましょう。4中総決定を討議していない支部への対策もとり、党員みんなに届け、読んでもらう声かけをすすめましょう。昨日までに幹部会決議を読了した指導的同志のみなさんが、その生命力をおおいに語って、支部、党員に読んでもらうよう援助を尽くそうではありませんか。

 

臨戦態勢を確立し、「参院選必勝モード」に切り替えよう

 

参院選勝利・躍進をめざす活動の到達点

 

 幹部会決議を受けて、参院選勝利・躍進をめざす活動の到達点はどうなっているでしょうか。

 得票目標・支持拡大目標を決定した支部は4割強、宣伝や対話・支持拡大などにとりくんでいる支部は3割強、宣伝回数や対話・支持拡大数、「集い」の開催、担い手広げなどの規模とテンポも、ほとんど1月と変わっていない党組織が多いのが現状です。

 党勢拡大ではどうか。入党働きかけは755人、入党申し込み132人、「赤旗」日刊紙読者の拡大が574人、日曜版は3945人です。

 党員拡大では、端緒的ではありますが変化が生まれ、先月の1・2倍となっていますが、本格的な運動化はこれからです。読者拡大は、後退した先月の同時点と比べても日刊紙77%、日曜版87%で、再び大きな後退を喫しかねない現状にあります。連続後退をどんなことがあっても止め、この2月から全都道府県、全地区での前進に必ず転じなければなりません。今日、緊急の訴えを行うのも、この課題では一歩も引けない状況だからです。

 全国のとりくみの状況を聞きますと、幹部会決議を討議したところでは、“「三つの意義」と綱領を語って攻勢をかけよう”と、党躍進への決意、元気と勇気を呼び起こしていることは間違いありません。

 しかし、実際の党活動はどうでしょうか。“参院選必勝モード”に切り替え、参院選勝利・躍進をめざす活動の飛躍をつくるような臨戦態勢がとられ、具体的手だてが日々とられているでしょうか。現瞬間、それぞれの党組織が文字通り“参院選必勝モード”と言えるような活動に入ろうとしているでしょうか。これが昨日、常任幹部会で、全党に率直に問いかけ、常任幹部会もともに探求しようと議論した点であります。

 参院選まではあと4カ月、「第1次折り入って作戦」の期日まではあと1カ月あまりです。コロナ感染の深刻な状況が続き、県党会議・地区党会議の開催などでのご苦労もあることは重々承知しています。しかし、総選挙の教訓として「早い段階で党躍進の力強い流れをつくること」を4中総で明記し、幹部会決議でも情勢判断を率直に述べて再度強調した以上は、臨戦態勢づくりも“従来通り”の時期に先延ばしするわけにはいきません。

 このままでは、“必勝モード”が掛け声倒れになりかねません。比例「650万票、10%以上、5議席絶対確保」、選挙区選挙での議席確保・議席増の実現の展望も開かれてきません。

 

現状の活動を自己点検し、実際の党活動を“必勝モード”に

 

 そこで、党機関、支部、地方議員のみなさん、それぞれが、現状の活動が「必勝モード」になっているかを自己点検していただくことをよびかけます。

 ――党機関のみなさん。党機関が毎日うちあわせし、活動を集中する臨戦態勢をつくることが、全党を「必勝モード」に切り替える一番のカギとなります。そういう臨戦態勢がつくられているでしょうか。

 幹部会決議で示した二つの地区の教訓を生かすためにも、非常勤の同志、選挙ボランティアなどを今から配置し、日々支部に入って足を踏み出すまで援助する体制をつくる必要があります。そして、党機関からそうした決意と構えをつくりだすためにも、幹部会決議を“さらっと”ではなくて、胸に落ちるまで、自らの活動に引き寄せて、“こってり”“じっくり”議論できているかどうかが重要です。そういう議論がされているでしょうか。

 どうか、時間をとることを惜しまず、幹部会決議をくりかえし討議し、党機関から強力な推進体制と必勝の構えをつくりあげようではありませんか。

 ――全国1万8千の支部のみなさん。みなさんの支部では得票目標・支持拡大目標を決め、その実現のための「3本柱の活動」をやりぬく行動計画はできているでしょうか。一人ひとりの党員のみなさんに「今の活動が勝負だ」ということが伝わり、参院選必勝にふさわしい活動になっているでしょうか。

 なにより、週1回の支部会議が、支部の臨戦態勢の一番の軸となります。4中総と幹部会決議、そして「はてな」リーフを読み合わせて学習した支部では、いま勇気と元気が湧いています。

 もちろんコロナの感染防止に万全の対策をとる必要があります。しかし昨年も、支部委員会を確立して分散型で工夫して開く、広い会場やオンラインを活用して開くなど、なにがあっても支部会議を崩さない努力と工夫を重ねてきました。いま、最大・最善の努力をつくして支部会議を開き、4中総と幹部会決議を討議し、支部の得票目標・支持拡大目標を決めて、「3本柱の活動」をやりぬく行動に踏み出すときではないでしょうか。知恵と力を尽くして「参院選必勝モード」の活動に入ることを心からうったえるものです。

 ――全国2600人の地方議員のみなさん。幹部会決議は、地方議員が自らのたたかいとして参院選勝利をめざすことを訴えました。自分自身の選挙の4カ月前であればどういう活動をしているでしょうか。ぜひ思い起こして、日々活動を促進し、支部のみなさんと一緒に、参院選・地方選を一体にたたかう先頭に立とうではありませんか。

 ――そして、これから43都道府県62カ所で行われる第1次全国遊説を節にした臨戦態勢をとることも強調したいと思います。演説会成功に向けて、オンラインの視聴箇所数や参加組織、宣伝行動、読者・後援会員、新しい層への案内、入党働きかけの約束と段取りなどを、毎日集約し、成功への手だてをとりましょう。

 世代的継承を中軸とする党員拡大を絶対にあいまいにしない――私たちは幹部会、都道府県委員長会議で、中央の反省点も明らかにして、この決意を固めあいました。演説会・「集い」を節に、世代的継承を中軸とする党員拡大の本格的な運動化をはかろうではありませんか。

 

2月、なんとしても読者拡大の前進を

 

 最後に、「3本柱の活動」を貫く中で、この2月から、「赤旗」読者拡大でなんとしても前進をかちとることを心から訴えます。

 参院選必勝へ、もうこれ以上の「赤旗」読者の後退は絶対にできません。

 先月はあと一歩のところでしたが、今月こそはなにがなんでも前進する――この決意で、残された期間、ありとあらゆる手だてをつくそうではありませんか。

 私も全力をあげる決意です。心一つに、がんばりましょう。

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