赤旗2023年1月24日付
小池書記局長あいさつ
日本共産党の小池晃書記局長・参院議員は23日、衆院第1議員会館内で行われた「大軍拡・大増税NO!連絡会」の結成集会で、国会情勢報告を兼ねてあいさつしました。
「今日から第211国会が始まりました。暮らしをどう守っていくのか、原発回帰が許されるのか、そして、大軍拡・敵基地攻撃能力保有と正面からたたかう国会です」と切り出した小池氏は、大軍拡・大増税NO!連絡会の結成を歓迎し、提起された請願署名運動を党あげて取り組みたいと表明しました。
小池氏は、ミサイル基地建設が進む沖縄の石垣島や宮古島で、若い世代が「自分たちは将来島に戻れるのか」と語ったり、高齢の女性が「自分の息子に、島に根を張って生きてほしいと言えない」と語ったことを紹介し、「これは決して沖縄だけでなく日本中で危機感が広がっている」とのべました。
小池氏は、岸田首相が施政方針で「一年を超える時間をかけて議論し、検討をすすめ」たと演説したことについて、「国会での論戦をせず、勝手に決断し、勝手にアメリカでバイデン大統領と約束したものだ」と批判し、「『勝手に決めるな』の声をあげていこう」と呼びかけました。
GDP(国内総生産)2%の軍事費は、アメリカ、中国に次ぐ世界第3位の軍事大国で、長距離巡航ミサイル・トマホーク配備は専守防衛とは完全に矛盾すると指摘。日本が攻撃されていなくても「集団的自衛権」行使で、アメリカが始める戦争に「先制攻撃」で参戦することになると強調。岸田政権のもとで「アメリカの戦争をさせられる国」になると警鐘を鳴らし、「5年で43兆円もの大軍拡はくらしも平和も日本経済も破壊する。岸田大軍拡反対の一点で力を合わせよう」と訴えました。
小池氏は、最後に、テレビ番組「笑点」で、林家木久扇師匠が詠んだ「愚かな戦争 挑んで負けて 後は焼け跡残るだけ」の言葉を紹介しながら、「戦争させないことが政治の責任です。平和の準備こそ求められる。解散・総選挙で信を問えとたたかいます。大軍拡・大増税ノーのたたかいを広げましょう」と結びました。