赤旗2025年6月18日付
![]() (写真)小池晃書記局長(右)とともに訴える斉藤まりこ候補=17日、東京都足立区 |
日本共産党の小池晃書記局長は17日、東京都議選の現職3候補の応援に炎天下の江戸川、足立、新宿の3選挙区を駆け巡りました。原純子候補が再選を目指す江戸川区では定数5を10人が、斉藤まりこ候補が3期目を目指す足立区も定数6を11人が、都議団長の大山とも子候補が9期目に挑戦する新宿区も4議席を8人が競う大激戦です。
小池氏は、江戸川区の東京メトロ西葛西駅前と足立区の東武竹ノ塚駅前、新宿区上落合で演説し、学校給食無償化などの実績や「三つの重点公約」を示し、「何としても勝たせてください」と呼び掛けました。
小池氏は「最大の焦点は物価高から暮らしを守る問題だ」「消費税の廃止を目指し、直ちに5%に減税すれば、1世帯当たり12万円の減税になる。手取りを増やすならこれが一番確かな方法だ」と指摘。自民党は参院選政策の第一に15年後に所得を5割増にする政策を掲げたが、「いまみんなが苦しんでいるときに、一番に掲げるのが15年後の公約とはあきれた。自民党はいま何をやるべきか、示すことすらできないのだ」と批判しました。
その上で、“これではだめだ”と石破茂首相は2万円の給付金支給を突然言い出したが、「一回こっきりの給付金の話が選挙の前になると必ず出てくる。選挙目当てのばらまきだ」と批判。聴衆は「そうだ」の声と拍手で応えました。
小池氏は「配るお金があるなら税金を取らなければいい」として、消費税率を一律5%に減税すれば、複数税率がなくなり小規模・個人事業者を苦しめているインボイスを廃止できると指摘。大企業減税や、所得が1億円を超えると税負担が軽くなる税制のゆがみをただせば「借金に頼らずに消費税は安心して減税できる」と訴えました。
税の使い方では、今年度の厚生労働省予算がわずか1・5%増なのに、軍事費は9・5%も急増したと批判。NHK連続テレビ小説「あんぱん」の戦争描写に言及し、「絶対に戦争しないための徹底的な外交努力を進める大きな力が憲法9条だ」と主張。戦争に命がけで反対した共産党に平和への願いを託してほしいと訴えました。
イスラエルのイランへの攻撃に触れ、石破首相は“イスラエルの蛮行を許していいのか”と訴えるべきだと主張しました。
原候補は都議会自民党の裏金事件に触れ「金で動く政治をやめさせ、都民の声で動く都政に切り替える」と表明。斉藤候補は「希望ある政治への転換を東京から広げたい」と訴え、大山候補は「もっとやらなければならないことがたくさんある。みなさんの力で押し上げてください」と呼び掛けました。