赤旗2025年6月29日付
![]() (写真)あさか由香選挙区予定候補(右)、赤石ひろ子比例予定候補(左)とともに訴える小池晃書記局長=27日、川崎市高津区 |
目前に迫った参院選での躍進をめざす日本共産党街頭演説会が27日夕、川崎市・溝の口駅前で開かれ、小池晃書記局長(比例予定候補)とあさか由香神奈川選挙区予定候補、赤石ひろ子比例予定候補が「比例での共産党勝利と神奈川でのあさか予定候補勝利」を集まった大勢の聴衆に訴えました。
小池氏は、消費税廃止をめざし緊急に5%減税、財源は大企業・富裕層に応分の負担を求める物価高騰対策を示しました。そのなかで、一部大企業が、巨額の資金を役員報酬にまわしている事例を紹介。日産自動車は、2万人の人員削減や七つの工場閉鎖を決定し、地元の追浜、湘南両工場の閉鎖が伝えられる一方、退任する4人の役員報酬が総額6億4600万円におよびます。小池氏は「お金を出すところが間違っている。労働者の賃金や中小下請けに回し、適正な税金を支払って社会的責任を果たす」ことが必要だと説きました。
外交問題について小池氏は、イスラエルとともに、国連憲章と国際法に違反しイランを空爆したトランプ米大統領が、広島・長崎への原爆投下を引き合いに「戦争を終結させた」と述べたことについて、「究極の国際法違反である原爆投下を、無法な国際法違反の攻撃を正当化するために持ち出す発言だ。絶対に許せない」と撤回を要求。トランプ氏の発言に、林芳正官房長官が「歴史的評価は専門家が議論すべき」と述べたことも「アメリカに何も言えないのか。あまりにも情けない態度だ」と批判し、「何でもアメリカいいなりを終わらせよう。日米軍事同盟をやめ対等平等な友好条約を実現するときだ」と述べ大きな拍手を受けました。
あさか予定候補は、自民、公明、維新3党が、4兆円にもおよぶ医療費削減で合意したことに言及。OTC類似医薬品の保険給付が外されたら、普段、利用している解熱剤の値段が50倍近くになるとして、「あまりにも少ない社会保障費を引き上げるのが政治の責任だ」と強調しました。