(写真)地元の猟師(手前)から実情を聞く(左から)久保田、小池、高橋、斉藤、高田の各氏=28日、岩手県花巻市
日本共産党の小池晃書記局長は28日、ツキノワグマの出没による被害が多発する岩手県で調査を行いました。高橋千鶴子前衆院議員と斉藤信、高田一郎の両県議が同行しました。
県のまとめによると、今年度のクマによる人身被害は、20日の時点で37人。このうち5人が死亡しました。住民の生活圏などへの出没は10月末までに7608件で、994頭を捕獲しました。
盛岡市内の県庁を訪れた小池氏らは、佐々木淳副知事からクマ被害の現状と対策について聞きました。
県の「ツキノワグマ対策基本方針」について説明した佐々木氏は、地域住民の安全を確保するために「人とクマとの軋轢(あつれき)を軽減していくことが重要だ」と強調。科学的な調査に基づくクマの生態や個体数の把握、鳥獣被害防止総合対策交付金の拡充をはじめとする政府への要望を伝えました。
また、クマの出没を防止するポイントは「都市部は河川敷、中山間地は緩衝帯だ」と指摘し、川沿いの雑草の刈り取りや電気柵の整備などを求めました。
小池氏は「ハンターに対する支援を抜本的に強めるなど、自治体まかせにせず、国として責任を持って取り組むことが必要ではないか」と語り、高橋氏は「(学校の)登下校の安全対策で、国がスクールバスの増便への補助をするべきだ」と述べました。
県中部の花巻市で小池氏らは、地元の猟師4人からクマ対策の課題と要望を聞きました。久保田彰孝・党花巻市議が同席しました。
クマの出没が増えた理由について、猟師らは「頭数の増加」と「えさになる木の実の減少」をあげました。
ベテラン猟師の平和一郎氏は「狩猟に適したのは散弾銃だ」と述べ、警察官などがライフル銃でクマを駆除する“緊急銃猟”の安全性に懸念を示しました。
駆除したクマを解体・処分する場所も限られていると述べ、行政の支援を求めました。
小池氏は「冬眠しないクマもいるということなので、これからも被害が続くことが想定される」と話し、中山間地の荒廃を止めるなど、国に中長期的な対策を求める決意を述べました。


