赤旗2025年7月1日付
![]() (写真)記者会見する小池晃書記局長=30日、国会内 |
日本共産党の小池晃書記局長は30日、国会内で記者会見し、参院選(7月3日公示、20日投開票)での立憲民主党などとの選挙協力について、17の1人区で候補者の一本化を決定したと発表し、「17選挙区すべてで自民党を落とし、参院でも自公を過半数割れに追い込む。自民党政治と正面から対決し、国民の立場で対案を示す日本共産党の躍進が最大の力となる」と表明しました。
小池氏は、19日の立民との党首会談での「参院でも自公を少数に追い込むために連携する」との合意を踏まえ、第5回中央委員会総会では「市民と野党の共闘の新しい発展のために可能な努力をはらう」と確認したと強調。「この間、立憲民主党とは、1人区での候補者の一本化について誠実かつ丁寧な対応を行ってきた」と述べ、その結果、立民側から公式に申し出のあった福島、鹿児島、岡山の3選挙区で共産党の候補者擁立を取りやめ、一本化を図ったと説明しました。
また、その他14選挙区の多くでも党の候補者が内定していたが、4中総での「市民と野党の共闘の新しい発展のために可能な努力をはらう」という決議に基づき、候補者発表を控えてきたとし、党首会談での合意を受けて擁立しないことを正式に決定したと報告。その結果、合計17選挙区で立民の公認候補や、無所属で野党共闘の立場をとっている候補者での一本化が実現したと述べ、立候補取り下げを決断した候補者や党組織への敬意を表明しました。
さらに、立民などが候補者を擁立していない九つの1人区については、「自民、維新、国民民主などとたたかい、日本共産党の候補こそが市民と野党の代表であるという立場で勝利をめざす」と表明。「自公を少数に追い込む上では日本共産党の躍進が何より決定的に重要だ」と重ねて強調しました。
小池氏は、今回の参院選の大目標は「参院でも自公を少数に追い込み、自民党政治を終わらせ、新しい政治を実現する」ことであり、それは国民多数の声でもあると指摘。共同通信の世論調査(28、29両日実施)では、参院で与党が「過半数割れした方がいい」との回答が50・2%に上ったとして、「この国民の声を全面的に推進する立場で臨みたい」と述べました。