赤旗2025年7月11日付
![]() (写真)鶴保参院議員の発言に抗議するプラカードを掲げる人たちとともに訴える(車上左から、村田選挙区候補、小池書記局長、井上比例候補=10日、金沢市 |
日本共産党の小池晃書記局長(参院比例候補)は10日、能登半島地震被災地の石川県穴水町、金沢市、富山県高岡、富山両市を井上さとし比例候補とともに巡り、「比例は日本共産党とお書きください。1票1票すべてが議席に結びつきます」と訴え、比例5候補の全員勝利にむけた支持・支援を両県民に呼び掛けました。石川県では村田しげる、富山県では坂本ひろし両選挙区候補がマイクを握りました。
能登半島中部の穴水町内で街頭にたった小池氏は、鶴保庸介参院予算委員長が「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことを「とんでもない発言であり、発言撤回ですむ話ではない。議員の資格が問われる」と述べ、発言の背景には、被災地を切り捨てる自民党政治があると指摘しました。
被災者が、行政支援の打ち切り、狭すぎる仮設住宅、家賃が高い災害復興住宅、自宅再建もままならないといった状況にあるなか、政府や石川県が自立を促しているとして、「住み慣れた地域を離れ苦しい生活を強いられている被災者に自助・自立を押しつける政治から、能登に住み続けたい思いを応援する政治に変えるのが今度の選挙だ」と強調しました。
小池氏は、被災者への医療費・介護利用料の援助が6月末で打ち切られた結果、石川県保険医協会のアンケートでは「通院に影響がでる」との回答が80%、「受診しないで我慢する」が24%にもおよび、「まさに命をおびやかしている事態が起こっている」と告発。「援助が終了したら通院をやめる。孤独死するのみだ」などの悲痛な声を紹介し、「政府と県は免除打ち切りをやめ延長する。そのための財政支援を、この声を今度の選挙で一緒にあげよう」と呼び掛けました。
その上で「自民・公明を参院でも少数に追い込み、被災者に情け容赦なくのしかかる消費税を減税しよう。被災者の暮らしを第一に考える共産党を伸ばし、安心して希望のもてる地域を取り戻そう」と語り、大きな拍手を受けました。
井上候補は「被災者の人間らしい避難生活と生活再建のため、あらゆる手をつくしたい」と述べ、比例5候補の全員当選と、自身の5期目の勝利で「働かせてほしい」と訴えました。