日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

検索

かけある記

小池晃の活動報告

ダイキン労働者、血中PFOA500倍 小池氏「調査が必要」 大阪・摂津

2025年09月18日

赤旗2025年9月15日付

写真

(写真)激励に応える(左から)小池氏と、安藤かおる、谷口はるこ、増永わきの3市議候補=14日、大阪府摂津市

 大阪府摂津市議選の応援に入った日本共産党の小池晃書記局長は14日、ダイキン工業(大阪市)をめぐるPFOA汚染について「25年も前から危険性を認識していたのではないか。ダイキンは調査結果を公表すべきだ」と話しました。

 

 「4月の環境省の発表で摂津市のPFOA汚染が全国最悪と発表され、汚染源がダイキン淀川製作所(大阪府摂津市)であることも明らかになってきたが、政府は健康被害を認めず、摂津市は調査すらしようとしない。ダイキンから自民党への17年間で8400万円の政治献金があるからではないか」と指摘。「学校などの施設への浄水器設置や大規模調査などが必要だ」と話しました。

 

 発がん性の疑われる有機フッ素化合物(PFAS)の一種、PFOAを扱っていたダイキン工業は8日夜、淀川製作所で行われた一津屋(ひとつや)農業協議会会員向けの説明会で、2000年に社内で血液検査を実施し、1リットルあたりのPFOAが数千~数万ナノグラム以上の血中濃度が検出された社員がいたことを明らかにしました。米学術機関指針値の500倍以上となる値です。

 

 ダイキンは「当時、健康影響が出ているのは確認できなかった」としました。しかし、23年に大阪PFAS汚染と健康を考える会(大阪PFASの会)が実施した血液検査では、血中から高濃度のPFOAが検出されたダイキン元労働者ら5人のうち、3人が間質性肺疾患にり患していることが判明しています。

 

 血中濃度が高かった淀川製作所の元労働者のAさんは10年ほど前までダイキン工業淀川製作所の化学事業部に在籍。粉体のフッ素樹脂を機械に充填(じゅうてん)して粒状に加工する、2次加工と呼ばれる工程で長年働いていました。作業していた建屋は排気ダクトが常時稼働していましたが「機械には樹脂の粉が白くうっすらと積もっていた」と話しました。

 

 在職中、扱う樹脂の発がん性について一切知らされていませんでした。

 

 Aさんは「化学事業部は他部署よりも多い項目で健康診断を行っていたように思う」とのべ、「ダイキンは社員に血液検査をしたのなら、経過の検査も企業として行う必要がある」と話しました。

月別

ご意見・ご要望